<早朝・車中>
一通り挨拶をして助手席に乗り込むと車はすぐに走り出した。
隆哉「でかいね、この車。外車だし。涼ん家の?
涼「じいちゃんの。うちのじいちゃん、ちょっと変わっててさ、
これから行く別荘も、じいちゃんが趣味で建てた家だから」
隆哉「まじ?すげぇな。」
よかった。涼、いつも通りだ。
美和子「ちょっと、隆哉焦げてるけど、夏休み何してたのよ?」
隆哉「焦げてるって、ひでぇな。走りこんでたんだよ。」
美和子「まじで?大会あるわけでもないのに、リキはいってるじゃん」
隆哉「家にいても、もやもやするだけだしな。身体動かしてた方が性にあってるんだよ」
美和子「なるほど。あっ!そう言えば留美ちゃんに振られたんだって?」
俺は一瞬、涼の顔を見たが、無言で首を振っている。
隆哉「なんで、知ってるんだよ。ってか振られてねーし」
美和子「街でばったり会っちゃってさ。男連れだったから誰だろうと思ったら
彼氏です!ってあっけらかんって笑ってた。」
隆哉「・・・まぁ、セフレだったし、そんなもんだろうよ」
車中では、それぞれ夏休みに入ってから1週間の報告会になった。
途中、昼食をとったり寄り道しながら目的地に向かった
どこに行っても、大騒ぎしているのはだいたい俺と美和子で
涼と佳苗は笑いながら後ろから歩いてくる。
今日はそんなパターンが多かった。
なんだか、ダブルデートみたいで・・・嫌だな。
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