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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
<妄想>です。
実在する地名・人名・団体名が登場しても、それは偶然ですので、まったく関係ありません。
また、ここに記されている内容はオリジナルですので
著作権は作者にあります。勝手に使用しないでくださいね。
【18禁表現を含みます】


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あ、どうも樫木翔です。
確か「楽園」って、俺が主役のはずだったんですけど、なんだか渚や和樹が随分活躍してくれちゃって、すっかり脇役になっちゃいました。
まぁ、そもそも作者が純愛ものの長編を書く合間に、エロシーンを書きたいっていうだけの理由でオムニバスにするつもりだったみたいなんですけど、書いているうちに楽しくなっちゃったみたいで、予想以上に続いちゃいました。
File 12で1クールになったので、一度終了するみたいです。

俺と神宮寺社長の話を最終回にちょっとだけご紹介しましたけど、まだまだ3年分もあって長くなるので、いつかお話できればと思いますが、これまた作者の気分次第ですかね~。

さて、オフィス楽園のアクター不足は深刻なんですが、既に候補が何人かいるので、大丈夫たと思います。「楽園」はSEASON2があるかもね。

渚  「翔くん。楽園終わっちゃうの?」
コウ 「そんなん、困るわ。早く渚とのAV取ってくれへんと、欲求不満で・・・」
渚  「また、すぐそういうこと言う。」
コウ 「渚は平気なん?俺とエッチせんでずっと我慢できんのかいな?」
翔  「お前らのAVは、近いうちに撮るよ。」
コウ 「ほんま?近いうちっていつなんや?」
翔  「そのうち、楽園:番外編とかあるんじゃない?」
渚  「そうなの?」
和樹 「ちょっと待て、俺と宇宙の話はどうなるんだよ?」
翔  「まったく、あっちもこっちもバカップルばっかりで疲れるな~」
和樹 「バカップルだと?渚たちと一緒にするな。」
渚  「ちょっとぉ。変態和樹さんが良く言うよ~」
コウ 「そうや。宇宙くんに変態してるやないか?」
和樹 「ばっ、ばか言ってんじゃねーよ。」
宇宙 「なぁに?僕が何か?」
和樹 「なんでもない。」
翔  「和樹、顔が赤いぞ。」
和樹 「おまっ!うるせー」
宇宙 「和樹さん、熱でもあるの?」
和樹 「え?・・・いや、大丈夫だ。心配するな。」
渚  「なんか、ラブラブでむかつくぅ。」
マリン「あら~盛り上がってるわね~」
翔  「マリンさん、お疲れ様です。」
マリン「ねぇ、翔ちゃん。私のお話はいつ出てくるのかしら?」
翔  「え・・・?出てきませんよ、永遠に。」
マリン「ちょっとぉ~どういうこと!?」
和樹 「みんな、逃げるぞ~」

といわけで、オフィス楽園をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

読んで下さった方、拍手で応援して下さった方、本当にありがとうございました。
作者がめちゃくちゃ喜んでました。
もちろん、俺たちも♪


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神宮寺「どうした?俺の見込み違いだったか?」
翔  「自分でする。」
神宮寺「・・・ふっ。」

神宮寺は一瞬目を見開き、口角の片方だけをわずかに上げた。

神宮寺「なら、俺が欲情するくらい、厭らしく誘ってみろ。」
翔  「?・・・なんでだよ?」
神宮寺「自分が気持ちよくなるだけの自慰なら、今すぐ家に帰ってやれ。何度も言っているだろう?オーデションだ。俺がお前に大金を出したくなるくらいの自慰を見せてみろ」
翔  「・・・。」
神宮寺「無理なら、いつでも手伝うが?」
翔  「いらねぇ。」
神宮寺「ははははっ。では、樫木翔のオナニーショーを楽しむことにしよう。」

神宮寺はそう言って、薄い布越しに俺の心臓の上にある突起をピンポイントで引っ掻いた。

翔  「んっ。」

そして、ソファーの向かい側にあるピアノの椅子に腰をおろした。

俺は、神宮寺の漆黒の瞳を睨みつけながら、その男にたった今刺激された突起を自分の右手の指先で撫でる。左手を股間に伸ばし布越しに手のひらで丸く円を描くように触れる。
すっかり萎えてしまっていたので、まだ奴には見せない。勃起してからの方がそそるだろ?
しばらくそうしていると、俺の身体は刺激に反応してくる。
思わず吐息が漏れそうになるが、堪える。目も閉じない。瞬きさえ少なめにして神宮寺を睨み続ける。
ガウンの左肩だけを脱いで乳首まで露わにし、じかに触れてつまんでころがす。
左膝をソファーの上に立てると、勃起して布を押し上げている部分が微かに見えるはずだ。
チラリズムっていうのは、欲情をそそるだろ?
だが、神宮寺は微動だにしない。そして俺の視線からも逸らせない。
なんなんだ、この男は。
そう思った瞬間、神宮寺が身体をピアノに向けた。

神宮寺「退屈なオナニーショーだな。景気づけにBGMでもつけてやろう。」

そう言って、ピアノを弾き始めた。
ジャズだろうか、俺は音楽にあまり詳しくないが、確かに艶っぽい曲だ。
しかし、俺は曲よりもその音を奏でる神宮寺の指先に目が釘付けになった。
長くてしなやかな指が鍵盤の上を踊っている。
その指の動きはなにやら淫靡で、俺はその指で触れられているかのような錯覚に陥っていた。
ガウンの両肩を脱ぎガウンの前を開いて、右手でペニスを握り左手の指先で先端を撫でる。

翔  「んっ・・・ふぁ・・・・はぁ・・・・」

あれほど我慢していた声も、半開きになった唇の隙間から洩れる。
くちゅくちゅくちゅ・・・・くちゅくちゅくちゅ・・・
そして俺の厭らしい水音が、神宮寺のピアノの音色に重なる。
俺は、ソファーにあげていた左足をおろし両足を左右に大きく開いた。
そして、その中央にあるペニスを掴んだ右手を曲のリズムに合わせるように上下させる。
神宮寺はピアノを弾きながらも、俺の様子をしっかりと見ている。
その目が、少し微笑んだように見えた。

翔  「あぁ・・・・はぁ・・・・ふぅ・・・」

神宮寺の奏でる音に反応し、神宮寺の微妙な動きに反応する。
神宮寺の舌の動きを思い出し、俺は自分の舌で唇を舐める。
頭の中が、神宮寺でいっぱいになっていく。

翔  「んっ・・はぁ・・・あぁ・・・・はっ・・・」

息が乱れ声が漏れる。
自然に腰が動きだして、手の動きも早くなると曲のテンポも上がってくる。
まるで、セックスだ。
お互いの息使いを確かめ合いながら感じ合い、絶頂に向かう。
気持ちいい・・・。

翔  「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・あんっ!・・んんっ!・・・」

俺は精を放ち脱力した。
そして、そのまま眠りに落ちた。


朝、目が覚めると俺は大きなベッドに裸で寝ていた。
え!?
何が起きた?俺は気持ちを落ち着かせ夕べのことを思い出しながら、自分の身体の点検をする。・・・何も、されてないよな?
俺、結構身体でかいのにあの人は、ピアノの部屋からここまで担いできたのだろうか?
ベッドサイドの棚に置いてあった自分の服を着て寝室を出ると、その廊下がリビングにつながっていた。
リビングのテーブルの上に、恐ろしく達筆な字で書かれたメモがあった。

『合格だ。契約書にサインして2階の事務所へ持っていけ。
 エレベーターで一度1階まで下りて、ロビーの反対側にある階段を使え。』

翔  「ふっ。ぶっきらぼうなくせに親切だな。」

俺は、契約書にサインをして事務所に向かった。


翔  「失礼します。」
マリン「あら?今日面接あったかしら?」
翔  「あ、いえ。これ。」

事務所にいたのは、ザ・オネエ日本代表!みたいな人だった。その人はマリンと自己紹介をした。
そして、受け取った契約書をみると、外人の様なオーバーリアクションで驚いている。

マリン「わぁお!社長がスカウトしてきたってこと?」
翔  「いや、スカウトっていうか・・・なりゆきで。」
マリン「すっごいじゃない!あなた綺麗だものね。で、社長に抱かれちゃったの?」
翔  「はっ?いいえ。」
マリン「えぇー!?違うの?」
翔  「俺、男と寝たことないし。」
マリン「なぁにそれ?あなたノンケなの?」
翔  「はぁ。」
マリン「で、・・・うわっ!タチ?でもっていきなりSランク?」

マリンさんは契約書を読みながら、更に驚いている。

マリン「わかったわ。とりあえず、男の子とのエッチについてマニュアルがあるから読んでおいてね。で、寮も用意するわ。いつ引っ越しできる?撮影はそれからね。相手は・・・」
翔  「・・・」

マシンガンのようにしゃべりまくり、頷き、ひとりごとのように話し続けていた。

翔  「よく、わからないですけど、よろしくお願いします。


こうして俺は、楽園でアクターをすることになった。


Fin


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俺は足元をふらつかせながら、神宮寺の後について店を出た。
すると、目の前に音もなく高級車が止まり、運転手が降りてきて後部座席のドア開ける。

神宮寺「乗れ」
翔  「は?」
神宮寺「早く乗れ。」

促され車に乗り込むと、後から神宮寺も乗り込む。
運転手がドアを閉めてすぐに運転席に回り込んだ。

神宮寺「楽園に。」
運転手「かしこまりました。」

車は静かに走り出した。
あまりにも静かすぎて、俺は睡魔に襲われていた。
どうして俺は見ず知らずの人の車に乗っているのだろう?行き先は楽園?楽しいところなのかな・・・・

神宮寺「到着するまで寝ていていいぞ。」

俺はそれに返事をする力もなく、眠りに落ちた。
しばらくして、起こされたが、どれくらい眠っていたのか、そこがいったいどこなのかもわからない。ビルの地下駐車場のようだった。
神宮寺に促されるまま車を降りて、寝ぼけたままエレベーターで最上階まで登ると、そこは玄関だった。最上階専用の直通エレベーターらしい。
中に入ると自動的に電気がつく。そして目の前には、いったい何人家族で住んでるんだ!?っていうくらいの大きなリビングが広がっている。その奥には廊下やいくつかの扉があるから、かなりの部屋数だ。っていうか、ビルの最上階すべてってことだよね?
この人、いったい何者なんだろう?

神宮寺「とりあえず、シャワー浴びて来い。」
翔  「え?」
神宮寺「汗流して、頭切り換えて来い。契約の話はそれからだ。」

なんで、いきなりシャワーなんだよ?この人の頭、ぶっとんでて良く分からない。
と思いつつ、有無を言わせない物言いに、従うことしかできない情けない俺・・・。
シャワーを浴びて出てくると、俺の服がない。なんだか高級そうなシルクのガウンが一枚置いてあったので、とりあえずそれを羽織ってリビングに向かった。

翔  「あの、俺の服は?」
神宮寺「洗濯した。」
翔  「へ?」
神宮寺「俺もシャワーを浴びてくるから、適当にくつろいでいろ。」

だだっ広いリビングにひとり取り残されて、何をしていいのかわからずキョロキョロと周りを見渡してみると、少しだけ開いている扉をみつけた。
ちょっと覗いて見ると、部屋の中央にはグランドピアノが置いてある。
恐る恐る中に入るが、この部屋は電気が自動ではつかないようだ。
大きなガラス窓の外にはキラキラと光る宝石箱をひっくり返したような夜景が見えた。
吸い寄せられるように窓辺に近づき夜景を見つめていると、俺は25年間の人生を思い起こし、なんだか自分がすごく小さな人間に思えてきた。
そして近くにあったソファに身体を預けるとまた、眠りに落ちて行った。

神宮寺「翔?」

シャワーから出てきた神宮寺に起こされて、瞼を開くと目の前に漆黒の瞳があった。
前髪を下ろしたその顔は、思ったより若い。
俺は酔いと眠気に身体を支配され脱力したまま、真上から俺を見下ろすその瞳を見つめていた。
気づくとその距離がどんどん近付き、唇に柔らかいものが触れる。
え!?
キス・・・されてる。
熱をもった舌が俺の口内に入り込みわがままに動き回る。それは強引でやさしい。

翔  「んっ・・・ふぁ・・・んんっ・・・」

こんなキス、俺は知らない。上手すぎる。
やばい。相手は男だ。しかも、つい数時間前に初めて会った相手だ。
俺はやっと我に返り、巧みなキスに引き込まれそうになるのを振り切り、両手で思い切り神宮寺の胸を押し返した。

翔  「・・・なんで?」
神宮寺「オーデションだ。」
翔  「は?」
神宮寺「お前、男の経験は?」
翔  「おとこのけいけん?」

俺は、神宮寺の言っている意味がまったく理解できなかった。

神宮寺「男と寝たことはあるかと聞いている。」
翔  「はぁ?あるわけないだろう。」
神宮寺「ないのか?ちゃんと反応しているじゃないか。」

神宮寺はそう言って、俺の股間を握った。

翔  「んっ!」
神宮寺「今ここで、俺に抱かれるか、それとも自慰をするか、どちらか選べ。」
翔  「何を言っているんだ?」
神宮寺「オーデションだと言っただろう。お前の事情は調べた。合格すれば仕事と必要な金は俺が出してやる。強欲ババアを抱くよりは随分マシだと思うがな。」

神宮寺はそう言ってまた、唇を重ねてきた。

翔  「んんっ・・・んぁ・・・・んっ・・・」

上手すぎて抗えない。
最近ご無沙汰だったせいなのか、酔っているせいなのか眠気のせいなのか、それともこの神宮寺のキスのせいなのか、確かに俺の股間は反応していた。

神宮寺「もう一度聞く。俺に抱かれるか、それとも自慰をして見せるか、選べ。」

確かに毎月、堅気の稼ぎでは追いつかない金が俺には必要だった。
何をさせられるのかわからないが、この人にはそれだけの金と権力があるように思えた。
そして俺は、覚悟を決めた。



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<悩める翔くんと楽園の秘密の関係>

俺は事務所でひとり、パソコンに向かって楽園の今後について考えていた。
このところ、うち(楽園)の稼ぎ頭のアクター達がこぞって引退を決め込んでいる。

ウケSの渚が、撮影で知り合ったコウと付き合いはじめたこともあって、流石に俺から言って引退させた。渚は義理がたいところもあるしプロ根性があるから続けるつもりだったらしいが、俺はそれよりも渚には好きな男と幸せになってほしい気持ちの方が大きい。
渚は子供のころから十分苦労をしてきたんだ。コウは若いし、その器がどれほどのものかわからないが、男気のある奴だと思う。渚を幸せにしてやってほしい。
渚は頭が良くて、実は有名大学に籍を置いていたが休学していた。復学して卒業したら、うちを手伝ってもらえたらなと思っている。バイトでマリンさんに就いてマネージャーもやってもらう。頭が切れて気配りも出来るから適任だな。
コウはカメラに興味があるらしいので、ゲンさんに育ててもらおう。

タチSの和樹は、もうすぐ29歳だ。そろそろ将来のことを真剣に考えているんだろうなとは思っていたが、これまた撮影で知り合った10歳も年下の宇宙にマジ惚れしたらしい。
宇宙の実家は色々複雑らしく、両親と話をつけてきた和樹はすっかり保護者になってしまった。
まぁ、それでスタッフとして残ってくれる決心をしてくれた様なので、俺としてはかなり助かっている。
宇宙もアクターは無理なので、ヘアメイク学校に通いながら、マリンさんのもとで手伝いをしてもらおうと思ている。

俺は俺で、楽園の運営を任せてもらって忙しく、アクターしている時間もない。
俺ももう28歳になるし、もともと3年の契約だったのだから、ちょうど潮時というもんだろう。


3年か・・・
もう、あれから3年も経ったんだな。

3年前、それまで所属していた芸能事務所をクビになった。
一時はイケメン俳優とか言われて、そこそこ仕事もあったのだが、25歳になる頃には徐々にスケジュールが埋まらなくなっていた。
小さな事務所だったが、社長は若いイケメンが好きで、それなりのメンバーを揃えていた。
その中でも俺は看板タレントだったが、次の獲物を見つけた社長はそっちに乗り換えたってわけ。
そう、俺は事務所の女社長と寝て仕事をもらっていたの。
バイトでホストとかもやったけど、あれはマメな男じゃなきゃできないね。それに毎晩あんなに酒を飲んでいたのでは身体がもたない。
ホストやるくらいなら、オバチャン社長を抱いて仕事もらえる方が俺には数倍楽だった。
訳あって、どうしても毎月それなりの金が必要で、堅気の仕事ではとうてい追いつかない。
それで、芸能活動なんてしてたけど、とうとうクビになってしまった。

女社長「翔ちゃん、ごめんね~。あんた、いい男だけど綺麗すぎて難しいのよね~」
翔  「はぁ。」
女社長「数名いるイケメンの中にまぎれてればいいんだけど、ピンで入ると女優さんくっちゃうからさ。25歳にもなって学園ものもそろそろ難しいしね。」
翔  「そうですね。」
女社長「いままでお疲れ様でした。ギャラはちゃんと振り込むからね。」

顔が綺麗って、そんなこと今さら言われてもね・・・。
この日は事務所を出てから、とにかく飲みまくった。最初は友達呼び出して飲んでいたが、だんだんみんな帰っちまって、いつの間にかひとりになっていた。
まわりはクリスマス気分で浮かれてるカップルばっかりだし、なんだか街の喧騒に嫌気がさして普段は行かないような路地裏に入っていったんだ。
そこにポツンとある、ちょっとお洒落なバーを見つけて何の気なしに扉を開いた。

ママ 「いらっしゃいませ~。あら、いい男ね~。カウンター空いてるわよ。どーぞ。」

げっ!オカマバーかよ。
まぁ、いいか。どうせひとりで朝まで飲むつもりだし、女の機嫌をとりながら飲むより気楽でいいかもな。
ママに促されるままにカウンターに座ると、ウォッカをロックでオーダーした。とにかく冷えた身体を温めたかったのだ。

ママ 「それにしても綺麗ね~」
翔  「どーも。でも、この顔で仕事クビになったんだけどね。」
ママ 「あら~。それはヤッカミっていうものだわね。」

流石にママは、話が上手くてしゃべっていても飽きない。俺は少し荒れていたのでなんとなく憂さ晴らしに自分の話を色々していた気がする。
途中トイレに行くと、個室から何やら如何わしい声と音が聞こえてきた。
はぁ?マジか。トイレでやるとか、すげーな。
席に戻ろうとして、俺は初めて店内を見渡し、唖然とした。
男しかいない。テーブル席では手を握り合って見つめ合う男ふたりのカップルたち。
ここって、そういう店だったのか?ヤバイな。
席に戻ると、ママはカウンターの奥の席にいる客と話をしていた。
高そうなスーツをさりげなく着こなしているその男は、なんだかすごいオーラを出していて目立つのに、俺は今まで気づかなかった。どんだけ周り見えてないんだ?
結構酔ってるな。そろそろ出ないと、と思っているとその男が声をかけてきた。

男  「うちに来るか?」
翔  「は!?」
男  「芸能事務クビになったんだろ?」
翔  「まぁ。・・・あの、どこぞの芸能事務所の方ですか?」
男  「似たようなもんだ。金が必要なんだろ?」
翔  「ええ。」

その男の声は低く響く。艶やかな黒髪を綺麗になでつけ、切れ長の双眸の中にある漆黒の瞳が俺を捉えていた。
俺とママの話を聞いていたのか、ママが話したのかわからないが、事情を知っているようだった。

ママ 「大丈夫よ~怪しい人じゃないから。」

ママが加勢する。
俺はその男の瞳に吸い寄せられるように立ち上がった。

翔  「よろしくお願いします。」
男  「なら、ついて来い。」

そう、この男こそが「楽園」を含む神宮寺グループの社長で、神宮寺久遠だったのだ。



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潤くんはフェラをしたまま、仰向けに寝ている俺の顔を跨いだ。
俺の頭の上には姿見があるので、そちらに向けて潤くんのお尻のほっぺを鷲掴みにして思い切り両側に開く。

翔  「綺麗なおしりだね。鏡見てごらん。」
潤  「はぁんっ。」

潤くんは身体をビクンッと反応させ振り向く。
俺は、更に両手の指で蕾を押し開いた。そこは皮膚が薄くなっていてピンク色をしている。

翔  「腰落として。」

俺はそのピンク色の蕾を舌先でつつくように舐めた。

潤  「あっ・・あっあっ・・・・んっ・・んっ・・んっ・・」

潤君はもうフェラどころではないほど身体全体をビクビクさせて喘ぎだした。
俺は身体を起こして、突きだされたお尻を両手で擦りながら、舌先は蕾を集中攻撃することにした。

潤  「はっ・・んっ・・・あっ・・・あっ・・・あんっ・・・はんっ・・」
翔  「お尻・・・気持ちいい?」
潤  「あっ・・・うん・・・きもちっ・・あっ・・・いいっ・・・」

OK!じゃぁ、大サービスしちゃう。
蕾をピチャピチャと音を立てながら舐めまわし、ペニスは牛の乳しぼりのように下に向けてしごく。

潤  「ふぅ・・・あぁっ・・・もうっ・・・ふやけちゃう・・・」

ふふっ。可愛いね。ちょっと照れたリクエストに応えるべく指先をその中央に差し込んだ。

潤  「あっ!・・・んんっ・・・あんっ・・・」
翔  「いい具合にほぐれてるね。」

俺はサイドテーブルに置いてあるローションを手に取り、そこにたっぷり垂らすと指に絡ませ奥深くまで差し込み、ゆっくり出し入れする。
そうしながらも、お尻や背中にキスをすることを忘れない。

潤  「んんっ・・・んっ・・・うんっ・・・あぁ・・・んっ」

潤くんは喘ぎ、背中をのけ反らしながら、俺のペニスに手を伸ばしてしごき始めた。

翔  「これ入れてほしいの?」
潤  「・・うん。・・・はぁ・・もうっ・・・いれて・・・」
翔  「うん。じゃぁ仰向けになって。」

潤くんが仰向けになって足を開く間に俺は自分のペニスにゴムを装着してローションを垂らした。

翔  「入れるよ。」

わりとスムーズに入っていくが、中はびっくりするほど絡みついてきた。
奥まで入ると、俺は潤くんをきつく抱きしめた。密着したまま腰を動かすと潤くんも俺にしがみついてくる。そしてまたビクビクっと身体を震わせる。

潤  「あんっ・・・すぐ・・・イっちゃいそう。」
翔  「いいよ。何度でもイかせてあげる。」

俺は少し身体を起こすと、腰の動きを更に速めて潤くんのペニスをしごく。

潤  「あぁつ・・・あっあっ・・・イクッ・・・あっ・・イっちゃうっ・・・あんんっ!」

潤くんの精液は胸や首筋まで飛び散った。エロいなぁ。
その喘ぎ声とイキ顔に興奮しちゃったので、潤くんイったばかりにも関わらず俺は2.3度ゆっくり腰を奥まで沈めると、また激しく動かした。
もちろん、握ったままの潤くんのペニスも激しくしごく。
だって、ぜんぜん萎えてないんだもん。

潤  「あんっ!・・・そんなっ・・・イったばかりでっ・・・あぁっ・・・」

うん。敏感な潤くんのそこが更にビンカンになってるのはわかってるけどさ。
刺激せずにはいられないんだもん。潤くんは腰をくねらせ揺らしてくる。
俺もあまりにも気持ちよくて集中しちゃったので、クチュクチュという水音と潤くんの可愛い喘ぎ声がしばらくつづくことに。そして・・・。

潤  「あっあっ・・・へんっ・・・あんっ・・・あっでるっ・・・あぁぁぁあぁあっぁ!」
翔  「!?・・・んっ!やばっ・・イきそっ・・・ふっ!」

潤くんのペニスの先からは透明な液体が勢いよく飛び出した。
その直後俺はゴムを外して、潤くんのお腹に射精したのでした。

息を整えると俺は潤くんの手の甲にキスをした。
はぁ~気持ちよかった。
お疲れ様でした~


撮影後の感想:潤 
俺、こんなにやさしいセックス初めてでした。
エッチはするだけで気持ちいいけど、心のあるエッチのほうがもっと気持ちいいのかもしれませんね。
翔さんを好きになるわけにはいかないから、翔さんみたいにやさしくセックスしてくれる彼氏みつけます。
ありがとうございました。


シャワーを浴びて事務所に顔を出すと、ゲンさんとマリンさんがニヤニヤしながら俺を迎えてくれた。

翔  「お疲れ様です。どうしたんですか?」
ゲン 「いやぁ~翔って、あんな風に昔は彼女とか抱いてたんかなぁと思ってな。」
翔  「えっ?」
マリン「やさしかったよね~あんなにいっぱいキスしちゃって。」
翔  「唇以外ならいいんでしょ?」
マリン「だぁかぁら。どうやらね、潤くんアイドル事務所の寮にいた頃、先輩たちの精処理の相手させられてたみたいなのよ。」
ゲン 「あれだけ可愛くて敏感ならな。最初は面白がってかもしれないが夢中になるだろ10代の男の子たちなら尚更。」
マリン「よそでAV出ても、おもちゃとかで遊ばれて面白がられてたみたいだからね。」
翔  「まぁ、AVで愛あるセックスなんて望めないけど、キスも心も大切だなって思ってもらえたらいいな。潤くん可愛いし、エロいし。」
ゲン 「くくっ。あのエロさだもんな。最後はヤバかったもんね、翔ちゃん。」
翔  「そう言えば最後、何あれ?」
ゲン 「潮吹きだろ?ありゃぁ」
翔  「マジ?すごかったよね。」
マリン「出るのは白い液ばかりじゃないのね~」
翔  「えっ?」

やめてねマリンさん、俺でそれ想像するのは!
撮影前の会話を思い出し俺は背中に悪寒が走った・・・。

Fin





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