【別冊:まだ見ぬ景色】9 ~その頃、このふたりは・・・?~
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「なんで祥くんはそんなこと言うんだよ。彼女、本当は出来てないって言ってるのに。なんで、俺のこと拒絶するようなこと・・・。新しい彼女作れだなんて・・・もう、無理なのに。」
彰仁は、明らかに自分と一線を置こうとしている湊に、少しの苛立ちと寂しさを感じていた。それでも、もう後戻りは出来ないと決心していたのだ。
彰仁 「だって・・・気づいちゃったんだ。」
彰仁は湊をまっすぐに見つめると、その首に両手をまわして唇を重ねた。チュっと触れるだけの可愛いキス。それでも、彰仁には精いっぱいだった。恥ずかしくて心臓がバクバクと音を立てている。唇を離すと耳まで真っ赤にして俯いた。
そして、暫くの沈黙・・・。
湊 「アキ・・・?」
湊は、彰仁の思いもかけなかった突然のキスに、一瞬思考がストップしていた。
そして、深呼吸をすると、俯いてる彰仁の頬を両手で挟み上を向かせて見つめる。
湊 「アキ?」
彰仁 「俺、気づいちゃったんだ。祥くんのことが・・・好きって。」
彰仁は勇気を振り絞って告白した。その瞳の奥がキラキラしていて湊は軽く息を飲む。
湊 「好きって・・・アキ、ちゃうやろ?・・・男同士の好きはこういうんせんのやろ?」
彰仁 「そう思ってたけど、好きになっちゃったら、男も女も関係ないんでしょ?」
湊 「・・・そうやけど、ほんまにええんか?・・・こっち側にきてしもて、ええんか?」
彰仁 「こっち側?」
湊 「アキは、ちゃんと女の子好きになれるのに、男好きになって後悔せんか?」
彰仁 「俺は男が好きなわけじゃないよ。・・・祥くんが好きなんだ。」
湊 「アキ・・・。」
湊にはもう、自分の気持ちを押し殺し、彰仁を拒むことはできなかった。
すぐに、彰仁の赤みがかった唇を啄む。何度も何度もそれを繰り返し、そのキスは鼻先や瞼や額や頬に、チュッチュッと音を立てて繰り返される。
彰仁 「祥くん・・・くすぐったいよぉ・・・」
甘えた声と天使の笑顔・・・湊は幸せを噛みしめた。
彰仁を抱き上げるとソファに寝かせ、自分を見つめる淀みない綺麗な瞳を見下ろすと、唇を重ねた。今度は舌を使って熱く口づける。彰仁の唇の間を舌先で何度も往復し、やっと歯列を割ってその中に入ると、彰仁の口腔内をくまなく舐めまわした。角度を変えては差し入れられるその舌に、彰仁は吐息を漏らさずにはいられなかった。
「祥くんって・・・綺麗で王子様みたいなのに・・・エロい・・・・」
彰仁はそんなことを思いながら、必死でそれに応えた。
その間にも、いつもは音を奏でる白くて細い湊の指が彰仁のTシャツをまくりあげ皮膚の上をなめらかに滑り、胸の突起を捉える。
彰仁 「あぁん・・・はっぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」
湊 「アキ?・・・嫌やったら嫌って言い。無理はせんから。」
彰仁 「嫌・・・じゃない。・・・恥ずかしい・・だけ・・・・」
湊は耳たぶを甘噛みし、舌がその周辺を動き回ると、ピチャピチャという水音がダイレクトに聞こえてくる。彰仁はその音を聞きながら、少しずつ身体の中心に熱が集まって行くのを感じていた。
そして湊の舌が、膨らんでいない硬い板についているだけの小さな突起を捉える頃には、彰仁の下腹部にあるそこは芯を持ち熱くなっていた。
彰仁 「んふぅ・・・んぁ・・・はぁん・・・んんっ・・・あぁ・・・」
湊 「アキ・・・ここ感じるんや?・・・敏感なんやな?」
彰仁 「あっ・・わかん・・ないよ・・・あんっ・・・ビリビリして・・熱いっ・はぁ・・」
湊は彰仁の下腹部に手をやると、カーゴパンツを押し上げ苦しそうにしているそこを布越しに擦る。彰仁の、もう既に下着を濡らしているだろうそこは、もっと強い刺激が欲しくて腰を僅かに浮かせてしまう。湊はそんな彰仁の気持ちを知ってか知らずか、それ以上力を入れる事無く擦り続ける。
彰仁 「ンッ・・ンッ・・・祥・・くんっ・・んっ・・もっと・・・ンッ・・」
消え入りそうな声で彰仁がねだる姿が可愛くて、湊はその唇に吸いつき甘噛みし舌を絡めながら、彰仁の下半身を露わにした。熱をもって脈を打つそこは一気に冷房の利いた冷たい空気に晒され一瞬の解放感に包まれる。
しかし、すぐに刺激を求めてヒクヒクと動き出したそれを、湊の手が包み込んだ。ゆっくりと上下されるだけで彰仁はゾクゾクっとする快感に支配された。
彰仁 「あぁっ・・・もう・・イっちゃいそう・・・んんっ・・・あんっ・・・」
湊 「アキ、ほんま感じやすいんやな。可愛い。」
湊はそう言うと彰仁のペニスを咥えた。冷たい空気に晒されていたそこが、火傷しそうなほど熱いものに覆われて、彰仁の身体はビクンっと跳ねた。
彰仁 「ああんっ・・んなぁっ・・・はぁ・・・はぁ・・・んんんっ・・・・」
彰仁は腰を浮かせ、湊の肩のシャツにしがみつき、達してしまいそうな快感を必死に堪えるが、湊は彰仁のペニスの先を指先で割ると、尖らせた舌先を差し込んだ。
彰仁 「んなぁっ・・・あんっ・・・ダメぇ・・・あっイくっ・・イクぅ・・・」
彰仁は背を反り全身を痙攣させて達した。
彰仁 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・えっ・・・?・・はぁ・・・はぁ・・・」
「イったのに・・・イってない・・・?」
彰仁は確かに達していたが射精していなかった。まだ、身体が熱くて、そこは更なる刺激を欲っしうねっている。
湊 「アキ・・・まだや。・・・もっと気持ちようなって・・・・。」
湊の手は彰仁のペニスの根元をしっかりと握っていた。そしてすぐにその先端を口に含むとまぁるい亀頭を舌でなぞり始めた。
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