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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
<妄想>です。
実在する地名・人名・団体名が登場しても、それは偶然ですので、まったく関係ありません。
また、ここに記されている内容はオリジナルですので
著作権は作者にあります。勝手に使用しないでくださいね。
【18禁表現を含みます】


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<宗一郎の部屋・夜>
私は少し冒険をしてみたくて、お兄様にも内緒でお友達の別荘に旅行に行ったのですが、翌日、早速お兄様がお迎えに来ました。予想はしていましたが、思いのほか早すぎて少しがっかりしてしまいました。でも、お兄様はもう少し楽しませてくれようと思っていたそうです。

その後、お兄様にお願いして、初めて花柳家のお墓に連れて行ってもらいました。
そこには、間違いなく、花柳佳苗の名前が刻まれていました。
そう、・・・私はやはり、花柳望なのです。

あれから、珠絵さんと色々な話をしました。珠絵さんは私のことを私以上に知っていました。珠絵さんから今までの自分の事を聞くと、まるでそれを経験したかのように自分の記憶に刻まれていく感じがするのです。心のアルバムが増えていくように。
望ちゃんとはまだ、話はできません。望ちゃんはずっとお部屋に入ったきり出てこようとしないそうです。きっと望ちゃんも悩んでいるのだと思います。だから、しばらくそっとしておいてあげようと思っています。

お墓参りをした翌日からお兄様は、もう2週間も家に帰ってきていません。
研究レポートを仕上げるとかで、学校の近くのホテルに泊っているそうです。
そういうわけで、私はもう2週間も射精をしていないのです。
なんだかそこは、とても敏感になっていて少し触れただけでもビクリと反応したり、下着の摩擦でさえ刺激になってとっても変な気分なのです。
私は、どうしたら良いのかわからず、そっとお兄様の部屋に入り込みました。
やはり、お兄様はいません。
空気の入れ替えをしようかと窓を開けると、夏の香りがしました。
私は、深呼吸をしながら空を見上げました。
そこには無数の星に囲まれた、今にも折れそうに細い三日月が浮かんでいました。

佳苗 「ポキって折れてしまいそうね・・・」

私はしばらく月を眺め、ため息をつきながらお兄様のベッドに横になりました。
あぁ、お兄様の匂いがする・・・そう思うだけで、望ちゃんが・・・いいえ、私の身体の中心にあるそこが、ドクンッと波打つのです。
私はたまらず、そこに手を伸ばしました。両手でそれを覆うとすでに大きくなっています。
寝巻の浴衣の裾を開いてそれをあらわにし、そっと触れるとビクンと反応しました。
片手で袋を包み込み揉みほぐしながら、もう片方の手で竿を握り上下させます。
いつも、お兄様がしてくださるように手を動かしていると、先端から液体が出てきて、くちゅくちゅと音を立てます。
それを指に絡めて更に上下させる右手のスピードを上げます。
私は、もっと刺激が欲しくて自分の腰が動いてしまいます。
いつもの嫌悪感はありません。でも、少し恥ずかしくてお兄様の枕を抱えて顔を埋めました。
お兄様の匂いに包まれながら、その手のぬくもりを思い出し、そしてお兄様と望ちゃんがしていたことを思い出しだんだん頭の中がからっぽになっていくようです。

佳苗 「あぁ・・・・はぁ・・はぁ・・・んんっ・・・もっと・・・」

もっと気持ちよくなりたくて、手の動きを速めます。
膝を曲げたまま両足を大きく開いて腰を揺らします。
そうしていると、だんだんオシッコをしたいような感じがしてきました。
どうしよう。それを我慢しながら更に手を動かしていると、快感で全身がビクビクっと痙攣します。

佳苗 「んんっ・・・んんっ・・・あぁぁ・・・」

勝手に声が漏れてしまいます。
そんな、自分のくぐもった声に交じって、階段を登ってくるような足音が聞こえた気がしました。
お兄様かもしれない。
そう思いましたが、もう自分の手と腰の動きを止めることはできません。
あぁ、出ちゃう!・・・そう思った瞬間、足元のドアがカチャリと開きました。

佳苗 「あぁ・・・いや・・・出ちゃう・・・出る・・・ふぅんっ・・・」

竿の先端から、温かい液体が勢いよく飛び出しました。
身体は硬直し、ビクンビクンと跳ねあがりました。

佳苗 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

私は、我にかえりきつく閉じていた瞼を開くと、そこにはお兄様が立っていました。

宗一郎「・・・望か?・・・いや、佳苗?」

私は、ゆっくりとうなずきました。
お兄様は驚いたようですが、私のそばに来ておでこにキスをしました。
それから、私の身体をきれいにして下さいました。



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<宗一郎の部屋・夜>
高校生最後の夏休みに入って1週間が過ぎました。
3歳の時の記憶を思い出してから、色々考えすぎて落ち込むことも多かったけど、
夏休みの前日に、終業式後いつものメンバーで夏休みの旅行の計画を立てました。
仲良しの美和ちゃんとその美和ちゃんと一緒の中学出身で同じ陸上部の隆哉くん。そして男の子なのにすっごく綺麗な涼くん。涼くんは本当なら学年は1年上だそうです。
私はこの4人で過ごす時間が大好きです。
とっても楽しくて美和ちゃんとはガールズトークも盛り上がります。
学校でこのメンバーといる時は、自分の中で起きている色々なことも忘れられます。
私は身体のこともあって、修学旅行でさえみんなとは別のホテルに泊っていました。
そんなわけでお友達と旅行なんてしたこともありません。
でも、このメンバーとなら、大丈夫な気がして少し冒険をしてみようと思ったのです。
美和ちゃんが「海がいい」と言った時は、流石に水着は無理と思ったけど、涼くんの別荘が山にあるということで、そこに泊ることになりました。
温泉とかだったら大浴場を断るのとか大変かなと思ったけど、別荘なら一人ずつお風呂にも入れるし、よかった。

いよいよ明日は出発です。
旅行前夜、私はどうしてもしておかなければならないことがありました。
夜も更けたころ、望ちゃんの射精をしてもらうため、お兄様の部屋を訪ねました。
だいぶ慣れたとは言え、やはり毎回緊張します。
お兄様はいつもそれをする時には儀式のように「おやすみ MY DOLL」と言って私のこめかみにキスをします。
そして、私を「望」と呼ぶのです。たとえ私の意識がある時にも。
お兄様は私の唇にはキスをしません。望ちゃんにはするのに。
お兄様は私に「愛してる」とは言いません。望ちゃんには言うのに。
望ちゃんとはお風呂に入るけど、私とは入りません。恥ずかしいからと言います。
私はお兄様のそこには触れたことがありません。
望ちゃんとは一緒に射精もするのに・・・。
私の大好きなお兄様は、望ちゃんが好きなのです。
それは、わかっていたけれど、そのことを思うと、
どうしても胸が苦しくなってしまうのです。
きっとこれからはもう、今までのままではいられないでしょう。
私はそう感じていました。
望ちゃんや珠絵さんやアンさんと話し合って、これからのことを決めなければならないのです。
だから・・・その前に少しだけ、冒険をしてみたかったのです。
いつも守ってくれているお兄様から離れて、自分ひとりで何ができるのか、知りたかったのです。
そんなことを考えながらも、息が上がってきました。

佳苗 「んんっ・・・ふぁあ・・・」

私は声が漏れてしまうのが恥ずかしくて、両手で顔を覆います。
お兄様は私の耳たぶを舐めたり、軽く噛んだりしながら囁き続けます。

宗一郎「望・・・望、ここが気持ちいいのか?」

そう言って、左手で袋を揉みながら右手で竿を激しく上下させます。
くちゅくちゅ・・・くちゅくちゅ・・・
私の腰は勝手に動き始めます。
まるでもっとしてほしいとお兄様におねだりをしているように。
その動きが激しさを増し、全身の血液がざわざわと騒ぎ出すと、
私の意識はふっと途切れて、身体が動かなくなります。
あぁ、望ちゃんが来た・・・

そして私はお部屋でひとり、お人形のように動かなくなった身体のまま、
お兄様と望ちゃんの様子をただ見つめているのです。



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<病院・夕方>
私は今年の初めに腕に怪我をしました。
その時の記憶はまったくありませんが、お母様に付けられた傷だと、後から望ちゃんに聞きました。望ちゃんとの交換日記は今も続いています。
私の中には望ちゃんの他にも珠絵さんとアンさんという人がいるそうです。
私は会ったことも話したこともないのでよくわからないのですが、夏休みになったらみんなで話をしましょうと言われています。珠絵さんがいればそれもできるそうです。
でも、いったい何を話すのでしょうか?
前にお兄様には望ちゃんと話をするように言われて、こうして交換日記をしていますが、他の人達とも話をする必要があるのでしょうか?

数日続いた雨もあがり、梅雨開け宣言のされたとてもよく晴れた日。
神田病院で田崎先生に退行催眠という治療を受けました。
今までも定期的に、忘れていた色々な記憶を取り戻したり、嫌なことも思い出したりする治療を受けてきましたが、今日は3歳の時の忘れ去られた記憶を取り戻すための治療を受けました。
その治療を受けると、まるで今自分が3歳であるかのような感覚になりました。
私が3歳だったその日。
眠りから覚めると隣には佳苗ちゃんが眠っていました。
お母様やお父様やお兄様、みんなが佳苗ちゃんを見ていました。
私は何が起きたのかわからなくて、お母様に近づき声をかけたのです。
でも、お母様は私を突き飛ばし、佳苗ちゃんを抱いて泣きました。
佳苗ちゃんは眠っていたのではなく、死んでいたのです。
そして・・・私は、佳苗ではなく望ちゃんなのです。
そう、この記憶は私のものではなく望ちゃんの記憶です。
私がこの時のことを思い出しているせいで、望ちゃんがお部屋で泣いています。
望ちゃんの泣いている声が聞こえる・・・。
閉じた瞳から涙が溢れだします。心が痛くて身体が震えます。
3歳の佳苗ちゃんは死んだのです。では、私は誰?佳苗ではないの?

治療が終わって目が覚めても涙が止まりませんでした。

宗一郎「大丈夫か?」

お兄様が優しく私の肩を抱き、頭をぽんぽんと軽くたたきながら顔を覗き込んできます。

佳苗 「・・・私は・・・誰?」
宗一郎「・・・・お前は・・・」
佳苗 「私は?」

お兄様の目をまっすぐ見つめました。
するとお兄様は私の両肩を掴んで言いました。

宗一郎「その答えは、自分で見つけるんだ。」
佳苗 「!?」
宗一郎「その答えは、ここにある。」

そう言って、私の胸を人差し指で押さえました。

佳苗 「私の、心のなかということですか?」

お兄様は優しく微笑んでゆっくりと、うなずきました。



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<居間・夜>
目覚めると、まわりにお兄様やお父様、お母様そして神田先生に田崎先生がとても心配そうに私の顔を覗きこんでいました。

神田 「佳苗さん、大丈夫ですか?」
佳苗 「?・・・はい。」

私が起き上がろうとすると、横になったままでよいと先生に制されました。
左手首のズキンッという痛みに顔をゆがめ右手で押さえると、そこには真っ白な包帯が巻かれていました。
私は不思議に思い、お兄様の顔を見上げました。
お兄様は何も言わず、うなずくと温かく大きな手で私のおでこを撫でました。
私は自分の身に何が起きたのか、一生懸命思いだそうとしました。
そして、少しずつ思いだしてきました。

お花のお教室が終わった後、片づけをしているとお母様が来て私に言ったのです。
「花柳家は恵理子さんに継いでもらおうと思っているの。」
ショックでめまいがしました。私は子供を産めないので花柳家を継ぐことはできない。
わかっていたことです。それでも、いざお母様にそう言われると胸が締め付けられるように苦しくなって、全身の血液が沸騰するようにざわざわと騒ぎだしたのです。
すると、頭の中で言い争う声が聞こえてきました。
何を言っているのかわかりませんでしたが、喧嘩をしているようなふたつの声。
そして身体の力が抜けて気を失ってしまいました。

そこまで思い出して、お母様の顔を見上げました。

美鈴 「ごめんなさいね、佳苗さん。そんなに思いつめるほど辛い思いをさせてしまって。」
佳苗 「・・・?それは、仕方のないことですから。」
美鈴 「でも・・・」
神田 「佳苗さん、今は何も考えずにもう少し休みなさい。ゆっくり眠って。」

私は、うなずくと目を閉じました。



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<夢の国(遊園地)・昼>
今日はクリスマスイブ。
なんとなんとっ!そんな大切な日、私はお兄様と夢の国でデート中です!
しかも、今夜は遊園地内にある素敵なホテルに宿泊するのです。
お兄様は、いったいどんな魔法を使ったのでしょう?
私は、まるでシンデレラにでもなった気分です。
数日前、お兄様に誘われた時は、本当に夢かと思いました。
夏頃から頭痛や耳鳴りがひどくて、少し落ち込んでいたので、
きっとお兄様が気を使ってくださったのかもしれません。
それでもいいんです。大好きなお兄様とこんな素敵なデートができるのですから。
明日のクリスマスは、望ちゃんがお兄様と過ごすことになっています。
交換日記のお陰で、望ちゃんとも色々お話が出来るようになったし、
最近は望ちゃんの為に私が眠りにつく時間をつくることも増えました。
少し寂しいのですが、最近はそれでもいいと思えるようになっていました。
だから、今日は私がお兄様を独り占めです。

佳苗 「お兄様!早く早く~」

私は、サンタクロースをイメージした真っ赤なミニスカートのワンピースに
大きなリボンをつけて、キャラクターハウスの前でジャンプをしながら手招きします。

宗一郎「しかっし、元気だな~。佳苗がこんなに活発な子だと思わなかった。」
佳苗 「そうですか?今日は特別かもしれませんけど。」
宗一郎「あぁ、楽しんでくれているなら、俺はうれしい。」
佳苗 「もちろん、楽しいです。」

私は少し大胆に、お兄様の腕をとり、列の最後尾に並びました。

今日は一日中お兄様の恋人気分で素敵な時間を過ごすことができました。
暗くなると、キャラクターのショーや、花火も見える園内のレストランでディナー。
ノンアルコールのシャンパンで乾杯でしたが、ちょっと大人になった気分で
私は、今までで一番幸せなクリスマスを楽しみました。

レストランを出てホテルに向かって歩いていると、お兄様が急に私を引き寄せ
抱きしめました。
私は、いったい何が起きたのかわからず、背の高いお兄様の胸に顔を埋めたまま、
立ち止りました。
すると、少し離れたところから聞き覚えのある声が聞こえたのです。

芳明 「おや?宗一郎君ではないか?」

お兄様の私を抱きしめる腕に力が入ります。少し痛いくらいに抱きしめられました。

宗一郎「・・・ご無沙汰しています。」
芳明 「クリスマスイブにデートですか?是非、ご紹介してくださいな。」
宗一郎「いえ、それには及びません。僕も、叔父上の隣の女性をご紹介されても、困りますから。」
芳明 「ははっ!こりゃ、一本とられたな。にひひひひっ、ここはひとつ内緒でな。」
宗一郎「心得てます。では、失礼します。」

お兄様は私の顔が叔父様に見えないように私の頭を抱えこんだまま歩き出しました。
前が見えず、少し速足に歩くお兄様について行くのが大変でしたが、
私を守ってくださったことが、とても嬉しくて心が温かくなりました。



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