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響瑠

Author:響瑠
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<樫木 翔 の場合>

皆様、あけましておめでとうございます。楽園の樫木翔です。
昨年中は大変お世話になりました。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

社長にスカウトされてから3年間、ここ楽園でアクターとしてがんばってきましたが、引退して経営を本格的にやらせてもらうことになりました。
初っ端から、渚とコウのゴタゴタがあって一番人気の渚を引退させることになったり、
<渚の恋の物語。渚くん大阪へ行くの巻>参照
稼ぎ頭の年長アクター和樹も、10歳も年下の恋人作って引退決め込んでしまったり、
※<和樹くん、未知なる宇宙の謎に挑む!?>参照
色々大変な年末だったけど、今年はそんな彼らを身内スタッフに固めて仕切り直し。
良いスタートをきりたいと思っています。
そこで、元旦の今日は寮に残っているメンバーで初詣に行くことにしました。


俺が楽園の事務所に到着すると、渚とコウがイマドキの若者らしいお洒落なスーツ姿でおしゃべりしていた。そこにやたら派手な出で立ちの・・・マリンさん?がいる。うわぁ、羽つけてるし、その隣には、結実香か?振袖だ・・・。
こいつら・・・。ただでさえ目立つ集団なのにその衣装はなんだよ。

マリン「あら、翔ちゃん!あけましておめでとうございます。」
翔  「あ、おめでとうございます。・・・マリンさん今日の衣装のコンセプトは?」
マリン「もちろん、新春なので飛翔よ。翔ちゃんが飛んじゃうって感じ?」

マリンさんはそう言って、首に巻かれている白い羽をパタパタと振りました。
ゲンナリ。

結実香「翔さん、あけましておめでとうございます。結実香の振袖どうですか?」
翔  「あぁ、おめでとう。似合ってるよ、結実香ちゃんスタイルいいからね。」
結実香「ありがとうございます。紅一点なのでがんばっちゃいました。」
マリン「ちょっと待ってよ~私がいるじゃない。」

確かに結実香は、ぱっと見は女に見えるからいいか。マリンさんは紅のつもりなんだな・・・。
そう言えば、和樹と宇宙くんがいないな。

渚  「翔くん、あけましておめでとう。」
コウ 「おめでとうございます。」
翔  「あ、おめでとう。なぁ、和樹と宇宙くんはまだか?」
渚  「そう言えばまだ来てないね。」
コウ 「おっさん、夕べ張り切りすぎて、まだ寝とるんちゃうか?」
渚  「コウ!あっ、僕たち呼んできます。」
翔  「あぁ。頼む。」

しばらくして、渚とコウがふたりを連れて事務所に入ってきた。

コウ 「ほんま、おっさんいい年してハッスルしすぎやって。宇宙くんふらふらやんか。」
和樹 「うるせー。」
渚  「宇宙くん、よかったね。」
宇宙 「うん。色々ありがとう。」
和樹 「宇宙、大丈夫か?」

あぁーあ。和樹は宇宙くんにメロメロだな。

宇宙 「翔さん、あけましておめでとうございます。」
翔  「宇宙くん、おめでとう。ふらふらしてるけど大丈夫?」
宇宙 「あ、はい。」

そう言って頬を染める。
それにしても、今日の宇宙くんはちょっと艶っぽ過ぎるな。女装してるわけでもないのに、なんだろうこの色香は・・・。

和樹 「おう、アケオメコトヨロ。」
翔  「あぁ、今年もよろしくな。」

俺と和樹は拳を合わせた。
そこへ結実香が駆け寄ってきて和樹にしな垂れかかる。

結実香「和くん、あけましておめでとう。ねぇ、結実香の振袖どう?」
和樹 「あぁ?おめでとう。・・・だから、ベタベタすんなって。」
結実香「いいじゃない。彼女いないって言ってたし。」
和樹 「彼女はいねーけど、恋人はいるんだよ。」
結実香「えぇ!?何それ。クリスマスの時は・・・」
和樹 「だから、クリスマスん時は静香をアクターにゲットするために演技するって言っただろうが。」
結実香「演技って言ったけど・・・照れ隠しかと思った。」
和樹 「思うなよ。演技って言ったら演技なんだよ。こっちは元アクターなんだから。」
結実香「えぇー!?ショック。」
和樹 「良く言うぜ。そうでもねーくせに。お前ちょっと心空っぽすぎだ。」
マリン「あらぁ、和樹よく言うわね~。つい最近まで心空っぽでAV撮影してた人が。」
和樹 「AVなんだから、いいだろ。今は心満タンだ。」
マリン「いやんっ。和樹ったらいやらしぃ~」
和樹 「はぁ?」

しかし、賑やかなメンツだな。

翔  「ほら、そろそろ出かけるぞー!」
全員 「はぁーい。」

それから俺たちは神社にお参りして、今年一年の商売繁盛!家内安全!交通安全!夫婦円満?・・・などなどそれぞれの思いを胸に、手を合わせた。
そして、おみくじを引いたりお守りを買ったり、これまた大騒ぎをして解散したのだった。

なんとなくひとりでぶらぶら街を歩いていると、俺の隣にすーっと音もなく高級車が止まった。窓が開くとそこには漆黒の瞳があった。

神宮寺「翔、乗れ。」

まったく、神出鬼没だな。
そして1時間後には豪華客船のスイートルームにいることになる。
相変わらずぶっ飛んでるこの人、神宮寺久遠との関係は今年も続くんだろな。

神宮寺「翔・・・」
翔  「んっ・・・はぁ・・・」

そのキスも、相変わらず強引だ・・・。



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