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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
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週末のライブは大盛況だった。
先週からのリピーターも多く、どこから噂を聞きつけたのか、Lumie`re (リュミエール)の追っかけ的なファンの子たちも来ていた。
また、Crusher’s(クラッシャーズ)の雅紀と暁が飛び入り参加したことで、更に盛り上がり急遽、ホテルの従業員達が人員整理に乗り出すほどだった。

雅紀と暁が日曜には東京に帰ると言うので、土曜のライブが終わった後、紫苑たちのコテージで打ち上げをすることになった。

全員 「かんぱーい!!」
晴樹 「なんや、めっちゃ盛り上がったな。」
湊  「ほんまやな。人増えすぎてライブハウス並みにキツキツになってたけどな。」
彰仁 「もう、野外で音が飛ぶのに更に人に吸収されてちょっと焦っちゃった。」
晴樹 「おう、アキがいっちょ前なこと言うてるで。」
暁  「あはははっ。だけど、アキのドラムすごく良くなったな。」
湊  「そうやろ?日々成長してんねん。よかったな、アキ。」
彰仁 「うん。」

湊は彰仁の頭を、ぽんぽんとやさしく叩いた。
彰仁は暁がヘルプで一緒に練習していた頃、うまくリズムが合わせられず文句を言われていたので、暁に対して少し苦手意識を持っていたのだが、褒められて頬を染めている。

暁  「それに紫苑くんのベースはぞくぞくするな。俺すげぇ対抗意識燃やしちゃった。」
紫苑 「いえ。」
光  「紫苑と暁のベースは色が違うんや。暁のベースは雅紀の声を惹き立たたせとる。」
暁  「そりゃあな。雅紀の為に弾いたんだから・・・さ。」

暁はそう言うと、雅紀の肩をぽんと叩いた。雅紀は少し照れたように微笑んだ。

光  「雅紀、久しぶりに歌ってみてどうやった?」
雅紀 「ん?・・・そりゃぁ、気持ちよかったさ。声、全然出てないけど。」
光  「そんなん、当たり前やんか。これからボイトレしてリハしてライブしたらええねん。」
雅紀 「・・・ゆっくりやろうと思う。」
光  「そうやな。暁が一緒なら大丈夫やろ?」
雅紀 「ああ。・・・百瀬こそ、詩すっごい良くなったね。見た目も変わったなって思ってたけど、声が全然違う。」
光  「そうか?」
暁  「俺もビックリした。もも何があった!?って思ったよ。」
光  「べ、べつに何もあらへんで。」
暁  「いや、女出来たんだろ?エッチいこといっぱいしましたって感じだもん。」

暁はそう言うと、光の肩を抱き寄せた。
すると、すかさず紫苑が無表情のままその腕を掴んで戻す。

暁  「えっ!?」
雅紀 「暁って、ほんとそういう所、鈍いよね。」
暁  「はっ?」
雅紀 「自分は百瀬の目の前で、俺にキスとかしたくせに・・・。」
暁  「お、おまっ・・・俺がどんだけ必死だったと思ってんだ?」
雅紀 「うん・・・。」
光  「ほんま、あん時はビックリしたわ。お前ら、いつからそういうことになっとんねん。」
暁  「いっ、いつからって・・・」
雅紀 「あの時、初めてされたんだよ。」
光  「ええっ!?」
雅紀 「びっくり!・・・だろ?」

光が目をまるくして紫苑を見ると、紫苑は少しだけ口角を上げた。

彰仁 「何がビックリなの~?」

すると、さっきまで晴樹とゲームをしていた彰仁が近づいて来た。

雅紀 「ん?キスの話。」
彰仁 「きっ・・き・・・キスぅ!?」

彰仁の頬が一気に上気した。

光  「あれ?湊とハルは?」
彰仁 「祥くんはキッチンでおつまみ作ってる。ハルくんは電話がかかってきて、あっちの部屋。」
紫苑 「俺、湊さん手伝ってきます。」

紫苑がキッチンに向かおうと立ちあがると、晴樹が少し慌てた様子で部屋に入ってきた。

晴樹 「湊っ!」
湊  「ん?・・・なんや?」

湊がキッチンから顔だけ出すと、晴樹はキッチンに近づいてカウンターの前に立った。

晴樹 「梨里香ちゃんが来とる。」
湊  「はっ!?」
晴樹 「梨里香ちゃんが、来とるから俺、迎えに行ってくるわ。ここ、泊めてもええやろ?」
湊  「梨里香がなんでここに来とんねん。」
晴樹 「駅からここまでタクシーで来て、俺らがどこに泊ってるかわからんから、取りあえずホテルの前で降りたらしい。今、ロービーで待ってるって電話きたんや。」
湊  「話がよう見えん。」
晴樹 「とにかく、こんな夜中に梨里香ちゃんひとりにさせとくんは心配やから、迎えに行ってくるわ。話はあとでな。」

晴樹はそう言うと、慌てて部屋を出る。

紫苑 「あっ!懐中電灯持って行ってください。場所によっては暗いので。」

紫苑が晴樹を追いかけて懐中電灯を渡すと、晴樹は急いで出ていった。

雅紀 「梨里香ちゃんって誰?」
光  「ん?湊の妹。」
暁  「じゃぁ、何で湊じゃなくてハルに電話してくんの?」
光  「さぁ?」

湊は晴樹が出て行った扉をみつめて、首を傾げた。
そして、そこにいる全員が目を合わせ、同じように首を傾げた。




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