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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
<妄想>です。
実在する地名・人名・団体名が登場しても、それは偶然ですので、まったく関係ありません。
また、ここに記されている内容はオリジナルですので
著作権は作者にあります。勝手に使用しないでくださいね。
【18禁表現を含みます】


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祖父のおしゃべりをBGMに、軽トラに揺られてやっと向日葵畑が見えてきた。
そこには沢山の思い出があって、楽しかったことも多いはずなのに、今はただ胸が苦しくて思わず目を逸らした。
祖父母宅に着くと、祖母が俺の好きなものばかりを食卓に並べて待っていてくれた。

「颯ちゃん、久しぶりやね~。元気にしとったの?」
「うん。・・・元気だよ。」
「少しはゆっくりしていけるん?」
「そうだね・・・。」

東京の大学に行ってから、あまり帰ることはなかったし、帰ってきてもいつもとんぼ返りで、この町で長い時間を過ごすことはほとんどなかった。

ヨネ子は縁側の定位置で丸くなっている。近づくとゆっくりと目を開いて俺を見たが、少し目を細めてまた閉じた。その横に腰を下ろして頭から背中をそっと撫でた。皮の下はすぐに骨だ。だいぶ痩せたな。

「なぁ、ヨネ子。俺、あの日向日葵畑で良介にちゃんと話そうって思ってたんだ・・・。」



高3の夏、俺はもう自分の気持ちに気がついていた。良介のことを、友達としてだけではなく、恋愛感情で好きなんだということに。
だけど、その気持ちをどうしても良介には知られたくなかった。もし知られてしまったらきっともう、いまのままではいられない。良介の隣にいることも出来なくなってしまう。良介を失いたくない。
ただただ、知られないために必死だった・・・。
そのために、告白してくれた女の子と付き合ったりもしていた。もちろん長続きなどしなかったけれど。


「はぁ・・・はぁ・・・キス・・・してぇなぁ・・・」
「はぁ・・ふぅ・・・だっから・・んんっ・・そういうんはっ・・・彼女と・・しろって・・・」

俺は自分で言った言葉に傷つく。
良介はセッ○スをしているとき、やたらキスをしたがる。だけど俺はキスまでしてしまったらもう、自分の気持ちを隠しきれないとわかっていた。とにかく頑なに拒んだ。

「ふぅ・・・彼女はいらん。面倒なっ・・だけ・・で・・・」

良介が時々女の人と遊んでるのは知っていた。同級生とかじゃなくて先輩とか、どこで知り合ったのかずいぶん年上の女の人だったりしたけど、やっぱり長続きはしていなかった。付き合ってるっていうよりはセフレって感じだったのかな。
俺がやきもちを焼いていたことも、良介が俺がいいって言ってくれることにドキドキしていたことも、良介は知らない。

「んっ・・・セッ○スだって・・・颯太の方が気持ちいいしな・・・」
「セッ○スって言うな。・・・俺とのは違うだろっ・・・・あっ!・・あぁんんっ・・そこ・・・やめっ・・・」
「ほらな・・はぁはぁ・・・・可愛い・・・」
「ばっ・・か・・あぅ・・・」

だからこんなことを言われたらそれだけで・・・

「あっあっあぁ・・・りょうっ・・・すっけ・・あぁ・・イクっ・・・・」
「はっはぁはぁ・・・んっ・・・おれもっ・・んんっ・・・・」

そのころ俺たちがしていたのは、男同士のセッ○スだった。それはわかっていたけど、俺はそうじゃないって思い込もうとしていたし、良介にもそう言い続けていた。
それを認めてしまったらもう止められないとわかっていたから。

「颯太はなんでそんなにキスしたくないん?減るわけでもないしな、キスしたらもっと気持ちよくなると思うけどなぁ。」
「・・・そ、それは・・・俺らホモやないからなっ」

テレビでは、オネェタレントとか同性が好きだとかを公表する人とかいて、そういうのもあるんだって知ってはいたけど、こんな田舎町でそんなことがバレたら本人どころか家族、一族までもがこの町に居られなくなる。
家族も、良介も巻き込みたくなかった。これは俺の問題で、俺が良介を好きになってしまったことが問題なだけなのだから。

このままいつまでも、ずるずると良介との身体の関係を続けていくことは、誰にとっても良くない。良介にとっては、気持ちいいことをしたいっていう好奇心がエスカレートしただけのことだ。
女の子とするより俺とする方がいいって言ってくれるけど、それはずっとふたりでこんなことをしてきたのだから当たり前なんだ。お互いの気持ちいいところを知っているのだから。ただそれだけのことだ。良介はこれから恋人を作って結婚して、俺よりも長く一緒に居る女性が現れたらもう、こんなこと言わなくなる。俺とのこんな関係はなくなる。

俺は、良介と距離をとろうと決心した。文字通り距離。ひとりで東京の大学に行くことを決めていた。





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軽トラには、もちろんクーラーもカーステもないので、窓を全開にして風を受けながら外の景色を眺めていた。田畑と林と時々家。駅前の商店街を過ぎるともう大きな建物は何もない。遠くまで見渡すことができた。蝉がやけくそのように鳴き競っている。
幼い頃から見慣れた景色と夏の匂いだ。
祖父が町内の出来事を楽しげに大声でしゃべっているので、時々笑って相槌を打った。


俺と良介は、ほとんど遊びの延長でオナ○―をしていた。
「学校終わったらサッカーする?」「今日は俺んちでゲームする?」と同じ感覚だ。
どちらの精子がより遠くまで飛ぶかとか、お互いのをしごき合ってどちらの方が長く我慢できるかとか、そんな競争をしてみたり、思春期の性欲と好奇心はふくらむばかりだった。

高校生になると少し違う方向にエスカレートしていった。
良介はいったいどこから情報を仕入れてくるのか、色々なことを試したがる。
男でも乳首は気持ちいいとか、性感帯は開発出来るとか、俺を実験台にして体中を強く弱く触れたり舐めたりする。最初はくすぐったいだけだったそれも何度目かには気持ち良くなってきたりして、良介の手が次はどこに触れるのか、良介の舌が次はどこを舐めるのか期待している自分に気づき慌てた。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、良介の触れ方は日に日にいやらしさを増し、その舌はついに俺のペ○スを舐めた。

「ちょっ、ちょっと」
「大丈夫。フェ○チオって言うんだコレ。」

涼しい顔でそう言うと、俺のペ○スをじゅぷりと口に含んだ。

「あっ。・・し、知ってるけど。で、でも、きたねーだろ。」

俺も高2になる頃には、それなりにエッチの勉強もしていたのだ。

「汚くないよ。さっきお風呂で洗ったし。それに颯太の身体は全部きれいだ。」
「なんだよそれ。・・・じゃ、俺も良介の舐める。」
「ぷっ。無理すんなって。」
「無理じゃない。・・・俺だけじゃなくって、良介と一緒に気持ち良くなりたい。」
「え?・・・そ、そっちこそなんだそれ。」

良介は照れたみたいに顔を背けると、俺の腰をひょいっと軽く持ち上げ四つん這いにさせ、その下に潜り込んで仰向けに横になった。
すると良介の巨根が俺の目の前で立ち上がる。良介のそれは最初に見たときも大きいと思ったけど、身体とともに更に成長し、かなりのデカち○こになっていた。

こんなでっかいのを突っ込まれる良介の彼女は大変だなぁ。と思ったそのとき、胸がチクッとしたことを今でもよく覚えている。そのときは気づかないふりをしていたけれど・・・。

良介の口の中は暖かく、唾液を含み巧みに動く舌と唇が想像以上に気持ち良くて、あっという間に射精してしまいそうだった。

「あぁ・・んっ・・・・はぁはぁ・・・・・んんっ・・・ん!?」

するとペ○スの根元を思いっきり握りしめられた。

「まだだろ?一緒に気持ち良くなるんだから。」

普段は優しいくせに、こういうときだけ急にドSになる。まぁ、そんな良介を知っているのは俺だけだと思うけど。なぜかちょっと優越感。

俺は夢中で良介のペ○スを舐めた。舌先で亀頭を攻め、口内に深く浅く招き入れる。
すると良介は自ら腰を上下し更に奥まで突き上げるので、それが喉まで達してむせるが、そんなことはお構いなしだ。良介も気持ち良くなってきたのか息が荒く、俺の太ももに何度もキスをしてから、お尻を両手でむにゅむにゅと女のおっぱいみたいに揉みながらペ○スを口に含んだ。
お互いの息づかいを聞きながら快楽に身を任せ頭が真っ白になる。ほぼ同時にふたりとも口内に射精していた。苦くてどろっとしていたけれど、それが良介の快感の証だと思ったら、俺は何の躊躇もなく飲み込んでいた。

手だけでしていた時とは全く違う行為だった。それはとてもいやらしくて、今までにない快感だった。だけどなんだか物足りないような空しいような気持ちになった。良介がイク時の顔を見ることが出来ない。まぁ、いつもそんな余裕はないのだが、荒い息づかいや吐息を耳元で聞けることが俺はうれしかったのだ。

パジャマを着てから、ふたつ並んで敷かれた布団に横になると、良介がごろごろと俺のところまで転がってきた。

「あのさ、すっごく気持ち良かったんだけど、俺・・・颯太の気持ちいい顔が見たいんだよね。」
「えっ?・・・あぁ・・・うん、俺も。」

良介も俺と同じ事を考えていてくれたことがうれしくて、顔が熱くなった。暗くて顔が見えないから良かったと思ったところに、良介はもうひとつごろんとすると俺の上に覆い被さり顔をのぞき込んできた。

「うわっ。な、なんだよ?」
「それでな、顔見ながら二人で気持ち良くなれる方法があるんだけど、今度試してみないか?」
「またお前はどこからそんな情報見つけてくるんだよ。」
「いいだろ?」
「まぁ・・・任せるけど・・・」

渋っているような言い方はフリであって、俺は良介と一緒に気持ち良くなれる方法があるのなら、何でもやってみたい。

だけどそれは、本当は踏み込んではいけない禁断の領域だったのだと思う。




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駅に着くと、祖父が軽トラで迎えに来てくれていた。
畑仕事で真っ黒に日焼けした祖父は、面倒見も良く町内のみんなに頼られていて、町内会長などもやっている。

「颯太は相変わらず白いな。」
「あんまり外に出ないからね。焼けても赤くなるだけだし。」
「昔からそうやったな。真っ黒に日焼けした良介と並ぶとオセロみたいやったな。」

幼なじみの良介はスポーツ全般得意でクラスの人気者だった。
良介の家は街中で酒屋をしている。家が近い訳ではなかったが、母親同士も同級生で仲が良く、生まれたときから兄弟みたいにいつも一緒だった。
追いかけっこも木登りも、野球もサッカーも、良介はいつも一番だった。
色白で小柄でのろまな俺は、体格もよくガキ大将的な良介の後をいつも追いかけていた。
俺がいじめられっ子にならずにすんだのは、良介のお陰だ。

俺たちは一緒に思春期も過ごし、一緒に大人になっていった。
身体の発育も遅く知識もなかった俺は中1になってもまだ、声も高いままだったし、下の毛もほとんど生えていなかった。
しかし身体の大きい良介をはじめ、クラスの男子たちは既に変声期を迎え、自慰も経験済みだった。
中1男子などは、ちょっと集まれば、そんなエロ話ばかりだ。俺は話の内容はよくわからないまでも、なんとなく知ったかぶりでうなずいたり笑ったり話しを合わせていた。やっぱり「わからない」とは恥ずかしくて言えなかったのだ。
何人かの男子が、ターゲットの男子の股間をさわったりする遊びも流行ったりしていたが、一番ターゲットになりそうな俺は無傷だった。後に知ったことだが、「颯太にはさわるな」と、良介が根回しをしていたらしい。

当時、良介には小さい弟や妹が3人もいて、後にもう一人増えるのだが。家が賑やかなせいか、よく家にというか祖父母の家に泊まりにきていた。そんな時はもちろん俺も一緒だ。
ある日、俺と良介はいつものように祖父母の家で夕飯を食べて一緒に風呂に入った。

「なあ颯太。お前オ○ニーしたことあんの?」
「えっ!?な、なんだよ急に。」

良介は俺の背中を洗いながら、突然にそれでいてなんでもないことのように聞いてきた。
そして、両脇の下から俺の股間に伸びてきた手がペ○スを握り袋を包んで撫でた。

「なっ!何すんだよ!」
「気持ちいいだろ?泡でぬるぬるしてるし」

慌てて腰を引いてみたが後ろからがっつりロックされ、身動きもとれない。
確かに気持ちいい。
くすぐったくもあり、それでいて下半身に血液が集まっていくようで、そのせいか頭もぼうっとしてきた。
良介の手は休むことなく、慣れた手つきで俺のペ○スを上下させている。
でもだめだ。こんなの変だって。
そんなことを思いながらも俺は強くあらがう事も出来ず、良介の胸に寄りかかり体重を預けた。

「んんっ・・・はぁ・・・・あっ・・・・」

何度も繰り返し興奮の波がやってくる。そしてだんだんお○っこがしたいような感じがして、全身がゾクゾクした。

「はぁ・・あっ・・りょ・・うすけ・・・やば・・いって・・・お○っこ・・でちゃう・・・んっ・・」
「ん。・・いいよ。風呂だし。」

耳元で言う良介の声が吐息混じりでなんだかドキっとしたら、最大の波がやってきて俺は必死に両足をつっぱった。

「ああっ・・・あっ・・・あっ・・・・あっ!」

俺は、幼なじみの良介に、ち○こを触られたうえに、お漏らしをてしまったことが恥ずかしくて、両手で顔を隠して半べそ状態だった。

「うっ・・ひどいよぉ・・・りょう・・すけ・・」
「・・・颯太、もしかして初めて?」

良介は顔を覆っている両手首を握って広げ、俺の顔をのぞき込んだ。

「それお○っこじゃないよ。颯太、射精したんだ。」
「射精?」
「うん。まだ初めてだから薄い色でお○っこみたいだけど、だんだん白くなってくるよ。」

その頃の俺は、そこを触ったりこすったりすれば気持ちいいことは知っていたし、それまでも頭がぼうっとして身体がびくびくってすることも知っていた。オ○ニーらしきことはしていたんだ。けど、ち○この先端から精子が飛び出して、それを射精とういうことを・・・知らなかった。
そう。このときが俺の精通だった。

「あのさ・・・俺のもしてくれない?」

きょとんとしている俺に、良介が少し上気した顔でそう言いながら、下を向くので、その視線の先を見てみると、そこには勃起したデカち○こが!

「でかっ」


俺たちはそれから一緒に風呂に入るたび、こんなことをしていた。
それは風呂の時だけではなくなり、一緒に寝ている時はもちろん、トイレや人気のない外ででも。そしてどんどんエスカレートしていき、それはあの日まで続いた。




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