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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
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<代打渚くん、変態班の和樹くんをノックアウト?>

僕は楽園の寮に住んでいます。寮と言っても、普通のマンションで1DKです。
このビルの中に、楽園のオフィスや撮影する部屋も全て揃っていて、最上階は1フロア全てが社長の趣味部屋だそうです。行ったことないので、どんな感じなのかわかりませんが、社長には豪邸があるので、本当に趣味の為の部屋なんでしょうね。でも、社長の趣味って何なんだろ?

今日はオフなので、のんびり朝寝坊と思っていたのに、コウの電話で起こされました。
あれから、コウとはメル友になり、たまに電話もしてくるんです。
コウとのエッチの条件反射なのか、耳元で関西弁で喋られると、ちょっと変な気分になっちゃうんです。朝勃ち状態がおさまっていない時間に電話とかやめてほしいのに、そんなことお構いなしに近況報告をしゃべりまくって電話を切られました。
もう・・・オナニーしちゃおうかなぁ。と、股間に手を伸ばした瞬間インターホンが鳴ってビックリ飛び起きました。

ピンポーン。ピンポン。ピンポン。ピンポーン。

ちょっと何事?っていうくらいの勢いで鳴っているので、仕方なく上着を羽織って玄関まで行きました。玄関を開けると、そこにはすっごい形相のマリンさんが!思わず扉を閉めようとしたら、足で思い切り止められました。

マリン「渚くんっ!ヘルプミー!」
渚  「はっ?」
マリン「今日ね、撮影予定だったゲストがトンズラしたのよ。で、代わりに出演してくれない?」
渚  「え?そんなの中止にしちゃえばいいじゃないですか?」
マリン「それがね、今回はそうもいかないのよ~社長が見に来るのよ。」
渚  「ええっ?そんなの余計嫌ですよ。他の子空いてるんじゃないですか?」
マリン「そこを何とか!ウケSでも渚くんくらい可愛くないとダメなの。」
渚  「えー?それ、どんな内容なの?」
マリン「それは、準備しながら説明するわ。時間がないのよ。ねっ!お願い!!」

マリンさんにここまでお願いされちゃうと、断れないよね・・・。
それから数分後、マリンさんに連れて行かれたのはゲスト用の控室。鏡の前に座らされ、いきなり僕にメイクを始めたマリンさん。

渚  「え?何でメイク?」
マリン「今日は男の娘なの。女子高生だからそんなに厚化粧はしないわ。」
渚  「い、いや、そういう問題じゃなくて。僕、男の娘なんてやったことないよ?」
マリン「大丈夫よ。これだけの素材あるんだから。肌もきれいだわ~」
渚  「え~?あ、でもゲストの変わりってことは、アクター誰ですか?」
マリン「ん?それは後で話すわ。それにしても、綺麗ね~」

え?なんだかすっごく嫌な予感がするんですけど?
マリンさんのクルーで、言いにくいアクターってことは・・・

渚  「マリンさん?まさか変態班じゃないでしょうね!?」
マリン「え?嫌ぁね~変態班なんて楽園(うち)にはないわよ。」
渚  「和樹さんところですよ!」
マリン「大丈夫よ~今日のクルーは、ゲンさんと辻さんと私なんだから。」
渚  「なにその変則的な組み合わせ?正統派クルーと和樹さん?」
マリン「ちょっと待ってよ。私は両方に属してるですけど?」
渚  「だって、マリンさんは変態班もOKでしょ?」
マリン「こらー!だから今日は、社長のスタッフチェックがあるのよ。」
渚  「そんなのあるの?」
マリン「そうよ。査定されちゃうんだから。和樹もそろそろ変態班を卒業したいみたいなのよね。」
渚  「マリンさん、自分で変態班とか言っちゃってるし。・・・でも本気かなぁ?」

僕が変態班と言っているのは、アクター タチS の内藤 和樹さんとそのクルーです。SMものやったり、痴漢やレイプものやったりしているチームなんです。
もちろん、ちゃんと知識もあって危険のないように打ち合わせして撮影するんですけど、僕はそういうの苦手なので、あまり関わりたくないんです。

マリン「だから、心配しないで。渚くんはレイカちゃんっていう女子高生になりきって。」

どうやら、今日の撮影内容は、親同士が結婚して和樹さんと僕は兄弟になったという設定らしいです。そんなふたりは引かれ合い、エッチしちゃうってお話。
今日はエッチシーンだけ撮って、後で僕のナレーションを入れるらしい。

マリン「出来たわ~可愛い!じゃぁ、これに着替えちゃって。」

手渡されたのは女子高生の制服です。可愛いリボンつきのブラウスにカーディガン、チェックのプリーツスカート、もちろんミニ。そして、紺のハイソックス。ひぇ~。
着替えて更衣室を出ると、マリンさんと翔くんが話をしていました。

翔  「うわ~可愛いね。今日のゲストさん?」
マリン「そうなの。いいでしょ?」
翔  「なんだぁ~俺、指名してほしかったな。和樹がいいんだ?」
渚  「僕も、翔さんならよかったよー。」
翔  「え!?」
マリン「うふふっ。気付かなかった?渚くんでぇ~す♪」
翔  「ええぇ?ホント?渚、可愛い~」

僕は、めちゃくちゃ恥ずかしくてミニスカートの裾をひっぱりました。
最近翔くんは、何かアクターとは別に楽園の他のお仕事もしているようです。
今日も、社長と一緒に僕の撮影を見学するんだって。余計緊張してきたよー。
とりあえず、引き受けちゃったので、気合い入れて撮影がんばりまーす!

マリン「それじゃぁ、そろそろ行きましょ。」



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