<みきちゃんはグラドル気取りの男の娘>
カルテ:みき(21歳)男の娘
「AVは、何本か出していて、結構売れてるんですけど、最近ワンパターンっていうか、
いつも同じ感じになっちゃてて、今までと違う制作会社さんで撮ってもらったら、新鮮かなぁって思って。
素敵な彼との刺激的な一夜・・・みたいな雰囲気が希望です。」
翔 「うわぁ~めんどくせぇ~」
ゲン 「おいおい。声がでかい。お仕事お仕事!」
俺はもともとノンケだし、特に女を敵視するとか苦手とかってことはない。
だけど、ぶっちゃけ、自分は可愛いって思っている計算高い女が大嫌いだ。
みきのAVは事前に何本か見たけど、ワンパターンなのはお前の反応だろってぇの。
更に、セックスの最中にカメラ目線とかズラ気にして直すとか、なしだろ。冷めるって。
翔 「だけど、なんで俺なんだよ~」
ゲン 「なんか、新境地開拓したかったんじゃないか?」
翔 「俺より、マッチョ系とか変態おじさんとかの方が、引き立つだろうよ。」
俺は外見が中性的で、自分で言うのもなんだけど綺麗系なのね。
それこそ化粧したらV系バンドのメンバーみたいな感じ?色白ですし。
なので、男の娘はめったに俺を指名しない。更にSランクのゲストなら尚更。
だって、自分が綺麗に見えたほうがいいでしょ?美女と野獣風なのが一般的なのです。
あっ、内緒だけどゲストにもランクがあります。SかAランクじゃないとSランクの俺のプロフィールは公開されない。一応商売なので売上見込みのない作品はつくらないし、Sランクのアクターはそれなりにギャラもいただいていますのでね。
ゲン 「翔ちゃん、役者なんだからそこは演技でさ。2枚目でがんばってよ。」
翔 「やるけどさぁ~それになにこの衣装。どうせすぐ脱ぐのに。」
ゲン 「やっぱり女の子は、恋愛ドラマの主人公とか憧れるんじゃないの?」
翔 「・・・男の娘だけどね?・・・」
そんなやりとりをしていると、マリンさんがゲストを連れてやってきた。
男の娘は自分でヘアメイクしたい子もいるみたいだけど、うちの会社は絶対、プロのヘアメイクをつける。照明に映えて、セックス中に化粧崩れとかが極力ないようにするためです。クオリティーを追求する社長なものでね。
そして、このクルーでは、マネージャーでもあるマリンさんがヘアメイクもできちゃうし、かなりの腕前なのです。
マリン「お待たせしました~本日のゲスト、みきちゃんでぇ~す。」
みき 「みきです。よろしくお願いします。」
でた、上目遣いにアヒル口。・・・最悪。
マリン「あら、みきちゃん駄目って言ったでしょ~その癖。せっかくの可愛いお顔が台無しになっちゃうわ。」
みき 「あっ、はい。」
そう言って、マリンさんは俺にウインクする。
おおっ、マリンさんわかってるね~。
翔 「翔です。今日はよろしくね。」
みき 「うわぁ!写真より本物の方が素敵~」
翔 「そりゃ、どうも。みきちゃんも、可愛いよ。」
マリンさんの腕は、流石です。本当に随分可愛く仕上がってます。
髪もズラじゃなくてエクステだ。これなら安心して乱れさせられますね。
さて、俺もお仕事モードに入りました。がんばりまーす!
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