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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
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<居間・昼>
私は夕べ、お薬を飲んで眠ったのに、途中から目覚めてしまいました。
目が覚めてからは、お兄様と望ちゃんのしていることを、
お部屋からずっと見ていました。
やはり、お兄様は望ちゃんが好きなのです。
わかってはいましたが、キスをしたり愛し合ったりしている姿を
目の前で見ているのは、とても悲しかったのです。
射精をしたあと、お兄様は望ちゃんの身体をきれいにして
抱き合って眠っていました。
私もそのまま眠ってしましましたが、朝起きるとお兄様はいなかったので、
夜中にお部屋にもどられたのだと思います。

私は先日お兄様に言われたことを、ずっと考えていました。
望ちゃんと私はふたりでひとり・・・。

望ちゃんはどうして、出てくるようになったのでしょうか?
ずっと、心の奥深くにある暗いお部屋にいたのに。
望ちゃんがいなければ、お兄様は私一人のものなのに・・・。

美鈴 「佳苗さん・・・佳苗さん!」
佳苗 「はっ!はい。」
美鈴 「どうしたのですか?」
佳苗 「あ、すみません。少し考え事をしていました。」
美鈴 「お教室始まりますよ。しっかりしてくださいね。今日は理恵子さんもいらしてますから。」
佳苗 「はい。わかりました。」

理恵子さんとは、お母様の弟の娘さんで、私と同い年のいとこです。
お兄様が生まれた後、なかなか子供が生まれなかったので、
叔母様が理恵子さんを妊娠した頃、もし女の子だったら花柳家の養女にという話もあったそうです。
しかし、そのすぐ後に、お母様も妊娠をして望ちゃんと私が生まれたのです。
私が女の子だったことで、養女の話はなくなりましたが、
中学の時に私は子供を産むことができないということがわかり、
花柳家を継ぐことが出来なくなりました。
お母様は大変ショックだったようで、それからいつもイライラしているように感じます。
私が花柳家を継げないと分かった頃から、理恵子さんはよくお教室に顔をだすようになりました。
もちろん、理恵子さんも子供のころから花柳流を学んでいましたので、
特に不自然なことは何もありませんでしたが、私に対する態度はだいぶ変わりました。
子供のころから私はなんとなくこの、理恵子さんが苦手だったのです。



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