<紫苑の部屋・夜②>
熱い・・・
光は自分の皮膚温度よりも熱のある、紫苑が放った欲情の標を胸に受け、思わず目を閉じた。
その熱をもった液体はすぐに温度を失って、光の胸から腹へとゆっくり落ちていく。
光がそっと瞼を開き紫苑を見上げると、肩を上下させ口で呼吸をしている紫苑が光を見つめていた。その紫色の瞳に見つめられ、自分の心臓がドクンと響く音が聞こえたような気がした。
紫苑は自分を見上げている光の唇できらりと光る唾液を親指で拭うと、身体を屈めてそこを舐めた。そのまま光を押し倒し、薄い唇の隙間に舌を差し入れる。
すぐに紫苑の首に両手をまわしてきた光は、いつもより昂っているようにみえる。
紫苑は、少し唇を離して光を見つめた。
紫苑 「光さん・・・?」
光 「はぁんっ・・・紫苑・・・俺、・・・なんや変・・・あぁ・・・」
紫苑はキスをしながら自分のパジャマのボタンを外して、光の下着を脱がせた。
仰向けに横になっている光の上に身体を密着させ、光の顔の両脇に肘をつくと、唇を重ねながら二人の熱くなったペニスを擦り合わせる。
光 「あぁんっ・・・あぁ・・・しおん・・はぁ・・・いいっ・・あんっ・・」
紫苑 「光さん・・・?すごく・・・感じてる?」
光 「あぁ・・・んっ・・・気持ち・・・いい・・・ぁあんっ・・・あぁ・・・」
紫苑は身体を起こすと、サイドボードの扉を開けてジェルを取り出して指にすくった。
その指を光の後孔に擦りつけると、光はビクッと身体を跳ねる。
紫苑はそのまま暫く円を描くようになぞり、中心にゆっくり指を押しこんだ。
光 「んぁっ・・・はぁ・・・はぁ・・・んんっ・・あぁ・・・はぅ・・・」
光は紫苑にしがみついて、身体をビクビクさせている。
紫苑 「光さん・・・ここ、感じるんですね?」
光 「あぁ・・そんなん・・言わんでぇ…はンッ・・・恥ずかしい・・やろ・・」
紫苑 「どうして?・・・可愛いです。」
紫苑は光の中に入れた指を2本に増やし、ぐりぐりと中の壁にジェルを塗りつける。
光 「あぁっ・・あぁ・・・あぁあっ・・・あんっ・・・あぁ・・・・・」
光の鼻に抜ける甘い喘ぎ声が紫苑の耳をくすぐるので、紫苑はこれ以上自分を抑えきれず、自分のペニスにもジェルを垂らすと、光の蕾に埋め込んだ。
ゆっくり少しずつ出し入れしながら、奥へ奥へと進むが、光の中は狭く紫苑を強く包み込んでくる。
光 「はぁんっ・・・あぁ・・・んぁ・・・・おっきい・・・はぁ・・・」
紫苑 「はぁ・・・ふぅ・・・・はぁ・・・・・んっ・・・・・・」
紫苑はやっと奥まで辿り着くと、深呼吸をした。
紫苑 「光さん、大丈夫?」
光 「ん。・・・大丈夫や。」
光は、ふうっと微笑んで紫苑を見つめる。その艶やかな表情に紫苑はまた昂ってしまう。
たまらず、腰を動かし始めると、紫苑の首にまわしていた光の手にも力がはいる。
光 「あぁっ・・・紫苑っ・・・そこ・・・あかん・・・そこはっ・・あぁ・・・」
紫苑 「ンッ・・・そんなこと・・言われたら・・・余計に・・攻めたくなります・・・」
光 「あぁっ!・・・あぁぁぁ・・・あんっ・・あかんっ・・・しおんっ・・・・」
光があまりにも乱れるので、紫苑は身体を起こして更に腰の動きを速めると、光は開脚した両足をパタパタと動かしている。
紫苑は、伸ばしてきた光の手をとって指を絡めた。
光 「しおんっ・・しお・・ん・・・・いやぁ・・・あんっ・・・んぁ・・・」
紫苑 「はぁ・・・どうしたの・・・?・・・気持ち・・・いい・・・でしょ?」
光 「あぁっ・・・いい・・・あんっ・・・あかん・・あぁ・・いぃ・・・いきそっ・・」
紫苑は、ビクビクと跳ねる光のペニスを握ると、腰の動きに合わせて扱いた。
光 「あんっ・・・あぁ・・・あかんっ・・・あっ・・・いく・・・いちゃうんっ・・あぁぁぁぁあ・・・・あんっんんんんっ・・・・」
紫苑 「すごッ・・はぁ・・・締まる…はぁ・・・ンッ・・・俺も・・・イクっ・・んんっ!」
紫苑はイったばかりの光の唇を塞ぎ、すぐに自分も果てた。
そして自分の下で、まだビクビクと身体を痙攣させている光を、ぎゅっと抱きしめる。
紫苑 「光さん・・・好きです。」
光 「はぁ・・ンはぁ・・・俺も・・好きやで・・・」
2人はお互いの体温を確かめ合うように、強く抱き合ったまま暫くの時間を過ごした。
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