<夕方・隆哉の部屋>
途中、コンビニで夕飯や飲み物を調達して隆哉の部屋に落ち着いた。
だけど、今日の隆哉はなんだか様子が変だ。口数少ないし上の空って感じ・・・。
隆哉「まぁ、適当にゆっくりしてよ」
涼「ありがとう。そうだ!映画<00Xのカジノ●ワイヤル>が借りられたんだ。
新作なのに割引で1週間!バイトの特権だね~」
隆哉「おおっ!あのXガールめちゃめちゃかわいいよな」
涼「そ・そうだね」
やっぱり隆哉はロリ顔で胸大きい女が好きなんだなぁ。
それに、俺はXガールより、Mr.Xがすきなんだよ。
むきむきの筋肉ときゅっと締まったお尻が・・・なんて言えるはずもなく・・・はぁ。
ベッドを背もたれにして、二人並んで映画鑑賞。
俺は、それだけでドキドキして、映画の内容がいまいち頭に入ってこない。
ふと、隆哉を見ると、やっぱりどこか上の空だ。どうしたんだろう。
あっ、そうか、今日親がいないってことは・・・
涼「隆哉、もしかしてこれから、留美ちゃん来るの?」
隆哉「えっ?なんで?」
涼「一緒に帰った割に、帰ってくるの早かったから・・・」
隆哉「あぁ・・・。」
やばい。俺、隆哉に会えた嬉しさで、全然空気読めない奴になってた。
涼「ごめん。俺、気がきかなくて、帰るね」
俺はあわてて立ち上がり、帰ろうと足を踏み出した。
隆哉「違うんだ!」
やっぱりあわてて立ち上がった隆哉に右手を思い切り引っ張られた。
歩きだそうとしていた俺はバランスを崩して隆哉をベッドに押し倒してしまった。
思い切りふとんに顔を打ち付けた俺は、そんな状況なのに、
あぁ、隆哉の匂い・・・。あれ?俺の膝に当たっているのは・・・とか思っている。
俺の胸に顔を埋めたまま隆哉がもう一度言った。
隆哉「違うんだ。留美とは別れた」
涼「えぇ?どういうこと?」
俺は隆哉から身体を離すと、隣にごろんと仰向けに横たわり、
二人で天井を見つめた。
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