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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
<妄想>です。
実在する地名・人名・団体名が登場しても、それは偶然ですので、まったく関係ありません。
また、ここに記されている内容はオリジナルですので
著作権は作者にあります。勝手に使用しないでくださいね。
【18禁表現を含みます】


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<午前・車中>
俺は正直戸惑っていた。
夕べは隆哉が隣で寝ていると思うと興奮して眠れなかった。
隆哉の横顔を見つめながらこっそりオナニーしてたら
いきなり寝がえりをうって目を開けるから驚いた。
そして、俺も眠れないからしてやるって・・・。
俺はゲイだ。そして隆哉が好きだ。だから隆哉に触れたいと思う。
でも、隆哉はノンケだし、隆哉にとって俺は友達なのに、
なぜそんなことしてくれるのだろう?
セフレの留美ちゃんと別れて欲求不満なのか?俺をその代用としているのだろうか?
隆哉は性に対してとてもオープンだし、気持ちよければいいとか言ってたし。
男でも女でも関係ないのだろうか・・・?
夕べみたいなことは、夢のようで嬉しいけど、俺は隆哉の身体だけが欲しいわけじゃない。
セフレになんかなりたくない。隆哉の心が欲しいんだ。
だから・・・辛すぎる。こんなことが続けば俺は、もっと隆哉を求めてしまう。
今ならまだ、性欲処理の悪乗りくらいで高校最後の夏休みの思い出に出来る・・・。
隆哉を失いたくない。たとえ友達としてでも、ずっと一緒にいたい。
もう、大切な人と会えなくなるのは二度と嫌なんだ・・・。

隆哉「涼?・・・涼!?青だぞ!」
涼「えっ!?」
隆哉「大丈夫か?さっきからぼぉ~っとしてるけど」
涼「あ、あぁ。」
隆哉「何考えてるんだよ」
涼「えっ?・・・いや、昨日、車屋にいたおばちゃんはきっと、
じいちゃんの仕込みだなぁって思って。まったく!」
隆哉「何それ?」
涼「さっき、車屋のおじさんに聞いたら、あのおばちゃん奥さんじゃないって。
たまに電話番お願いしてるだけみたい。あのホテルのオーナーらしいよ」
隆哉「まじか?それでサービス券とか持ってたわけ?
でも、結局無料じゃ儲からないのにな?」
涼「じいちゃんの罠さ。旅行中、車屋へ行け。行くときは必ず好きな子と一緒に行けって言われてたんだ。」
隆哉「はぁ?まじで?それであのおばはん、あんなに泊めることに必死だったわけね。」
涼「たぶん・・・」
隆哉「涼のじいちゃんって、まじ変わってるな~ははっ。俺で、残念がってただろうな~。」
涼「あぁ。」
そうでもないけどな。じいちゃんは俺がゲイなこと知ってるし、
たぶんちゃんと好きな人連れて行ったこともわかってるはずだからな・・・・


隆哉「そろそろ着くな。泊るって言ったきり、携帯充電切れちゃったから、あいつら心配してるだろな」



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<夜・ホテル②>
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・・・・
眠れなーーーーーーーーーーーーーい!!
あの日から俺は、涼の指の動きや唇の感触を思い出すたび身体が疼いて仕方なかった。
正直、涼をおかずに抜いて自己嫌悪に陥ったくらいだ。
その涼が隣で寝息をたてて寝ている。その鼻息が耳にかかるだけで勃起していた。
眠れるわけがない。
たまらず、股間に手をあてる。
パンツは洗濯してしまったので、実はノーパンだったりする。
隆哉「うっン・・・」
うわぁ。変な声出た。やばい。
思わず寝返りを打って涼を見ると・・・
めちゃくちゃ、至近距離で目が合った。
隆哉「えっ!?」
涼「な・なんでこっち向くんだよ!・・・」
お互い、かなり焦ってパニくっていた。
ぴくっ、と涼の身体が動く。
あれ?もしかして?
俺は、思い切って涼の股間に手を伸ばした。
涼「わぁ!何するんだよ」
隆哉「なんだ。一緒じゃん」
慌てる涼の手を、俺の股間にあてる。
涼は一瞬びくりとしたが、ガウンの上から、そっと俺のペニスをさすった。

隆哉「このままじゃ眠れないだろ?今日は、俺が涼を気持ちよくさせてあげるよ」
涼「なぁ?な・何言ってるんだよ!?」
隆哉「この前の、お返し」
涼「い・いいよ。そんなお返し!っていうか、それ仕返しじゃねーのかよ」
隆哉「涼の気持ちいい顔が見たいんだ・・・」
涼「えっ・・・?」

俺は布団を剥いで涼の上に馬乗りになった。
そして、ガウンのひもをほどくと胸の部分を両手で一気に開いた。
照明を少し明るくすると、涼の透けるような白い肌が浮き上がる。
思わず手の甲で涼の首や胸や腹をなでた。なめらかな肌だ。
隆哉「涼って、着やせするんだな。すごく綺麗な筋肉。」
俺は正直驚いた。
色白だし、顔は綺麗だし、なんとなく華奢なイメージだったけど、
めちゃくちゃ男っぽい身体してるんだな。
乳首もピンク色で綺麗だ。
ふと、「俺もおっぱいないし・・・」と言った涼の言葉を思い出した。
隆哉「おっぱいなくてもエロいな・・・」
涼「!?」
俺は涼のピンク色の乳首を舌のざらざらした表面で舐めた。
涼「んっ」
感度良好!
少し身体を下にずらしながら反対の乳首を人差し指の腹でころがす。
俺の腹の下にある涼のペニスがぴくんと動いた。
腰もとに残っていたガウンを払うと、涼もノーパンだった。
そしてそこには、スカイツリーよろしくそそり立つ涼のペニスがあらわになった。
隆哉「でけぇ・・・」
涼「ばっ!」
いや、マジででかい涼のペニスに視線が釘付けになった。
涼「そんなに見るなよ・・・」
涼のスカイツリーの先端からは透明な液体があふれ出ていた。
それをからめてペニスをしごく。
涼「あっ。・・・ふっん・・・」
くちゅ・・・くちゅくちゅ・・・
いやらしい音が静かな部屋に響いた。
思わず涼のペニスを口に含むと、涼は慌てたように俺の頭を強く引いた。
涼「やめろっ。お前はノンケなんだから、無理してそんなことしなくていい」
隆哉「えっ?のん家?何?俺、無理とかしてないし。涼だってしてくれたじゃん」
涼「そ、それは、・・・したかったから・・・」
隆哉「・・・俺もしたいから。」
涼「なっ!・・・嫌じゃ・・・ないのか?」
隆哉「チンコ舐めるのなんて初めてだけど、涼のだから嫌じゃない」
涼「・・・」
確かに、ほかの奴のチンコ舐めるのなんか絶対無理だけどな。
涼もそれ以上抵抗しなかったので、俺はぶちゅぶちゅと音をたてて吸い上げた。
涼の繊細で整った顔が快感にゆがむ表情に、俺は興奮していた。
涼「たか・・・や。俺も隆哉の舐めたい。足、こっち向けて」
言われるまま、足を涼の方に向けて横になると、69のような体制になった。
夢中でお互いのペニスをしごき舐め上げ感じ合った・・・。
そろそろ限界・・・と思った時、
涼が無言のまま起き上がり俺の上に乗ると、二人のペニスを一緒に握ってしごきだした。
隆哉「うわつ!ああぁ。」
頭のてっぺんまで電気が走ったかのように身震いした。
涼は激しく腰を揺らしながら2本のペニスを両手でしごく。
気持ちいい。
隆哉「涼・・・りょう・・・ヤバイ。イきそう」
涼は俺の耳元に顔を埋めてきた。
涼「俺も・・・イきそう」
あぁ、俺はこの涼の低くて甘い声に弱い。
くちゅくちゅくちゅ・・・っぐちゅぐちゅ・・・
隆哉「はぁ・・・はぁ・・・・ふっ・・・あっ、ああっ!」
涼「ふっ・・・・ふっん・・・・クっ!・・・・・・はぁ!」
二人、ほぼ同時に達した。
勢いよく射精された二人分の精液は、俺の顔まで飛んできた。
涼は俺のほほに飛んだ精液を人さし指と中指ですくって、俺の口の中に入れた。
俺は舌を使って涼の指を舐めた。
涼「隆哉、いやらしい・・・」
そう言うとその指で自分の唇をなぞり舌を出して唇を舐めた。
隆哉「エロすぎ・・・」


涼はエッチの時かなり変貌する。エロいしテクも半端じゃない。
いったい今までどんなやつと付き合ってきたんだろ・・・?
俺は今まで、セックスする相手の過去なんて気にしたことなかったのにな。
・・・え?
これってセックスなのかな?
涼は男なのに・・・留美や萌とするよりずっと気持ちよかった。
それに、俺は今まで自分が気持ちよければそれでいいって思ってた。
俺が気持ちいいんだから女も気持ちいいだろって、だけど・・・
どうしたら涼が気持ちいいかなとか、涼の気持ちいい顔が見たいとか
今日はそんなことばかり考えてた・・・
なんなんだこれは。
俺は、どこか変になってしまったのだろうか・・・?



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<夜・ホテル①>
そのホテルとは、いわゆるラブホテルで、しかもかなり古い感じ。
スイートルームとやらは、とりあえずそのホテルの中で一番良い部屋のようではあったが、
何がというと、たとえばベッドがまるくて回転するとか、ベッドからバスルームが見えるとか、
一昔前の刑事ドラマで殺人事件の現場に出てきそうな部屋だった。
そして、涼は不機嫌極まりないといった様子である。

隆哉「なぁ、涼。そんなに怒るなよ~」
涼「怒るよ。なんでこんなところでホテルに泊まることになってるんだよ。
しかも、彼氏とか言うし」
隆哉「だって、あのおばはん、何が何でも泊らせようって強引だったし。
彼氏とか言ったのはジョークだってわかるだろ~」
涼「・・・俺の場合はジョークにならないんだよ・・・。」
隆哉「え?」
涼「なんでもない!もう、さっさと風呂入って寝るぞ」
隆哉「ああ。買い出し荷物は預かってもらったけど、酒はまずいと思って持ってきた。
今日は、車乗らないからいいだろ?少し飲もうぜ」
涼「・・・そうだな。隆哉、先風呂入ってこいよ」
隆哉「はーい」

ベッドから風呂の中は見えるけど、風呂からは見えないんだ。
涼に見られているかもしれないと思うと、なんだか恥ずかしくて、そそくさと風呂を出た。
全然、色気も何もない変な水色のガウンを着て部屋に戻ると、涼は本を読んでいた。
交代で涼が風呂に入ったが、見てはいけないような気がして、ベッドの上で電気をつけたり消したり、
有線音楽を切り替えたりしていると、涼もまたあっという間に風呂から出てきた。
隆哉「うわっ。涼ってピンク似合うね。がははっ」
涼「笑うな。お前が先に水色着たからこれしかなかったんだろ!
っていうか、このガウンかっこわり~あはははっ」
二人で爆笑した。

軽く酒を飲んだが、涼の言うとおり早めに寝ることにした。
ベッドに入って電気を消す。
隆哉「おやすみ」
涼「おやすみ」



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<夕方・車屋>
山の麓、というか山の中にその車屋はあった。
周りは木々しかなくて、飛び込みの客は絶対ありえないと思えた。
そしてそこに並ぶ車は高級車ばかりで、戦車のようなものまである・・・。
いったいここはどこだ?

涼「すみませ~ん」
声「はいはぁい。」
めっさ、可愛らしい声が聞こえて、どんな娘が出てくるかと思いきや、
顔を出したのは“ザ・オバハン”だった。
いまどき、あんなパーマどこであててくれるんだろな?
涼「あの、立花ですけど・・・」
おばはん「あぁ。今ね、うちの人ちょっと出ちゃってるのよ。車置いてって」
涼「え?いや、これないと山の上まで戻れないんで」
おばはん「そうね~バスももうないしね」
涼「じゃぁ、とりあえず動くのでまた後日・・・」
おばはん「駄目よ。電気系統でしょ?この間、立花のおじいさん言ってたもの。
山の途中で止まるわよ」
なんだか、占い師みたいなこと言うおばはんだなぁ。
涼「はぁ」
おばはん「今夜は泊って行きなさい」
涼「は!?いや、泊るといっても・・・」
おばはん「ほら、そこの小道入っていくとホテルがあるから。なんならご優待券をあげる」
涼「い、いやそんな。」
おばはん「わかった。じゃぁ、ご優待券じゃなくて、スイートルームのご招待券を奮発しちゃう!!
ご招待券ってことは、無料よ」
涼「いや、そういうことでは・・・」
車の中から様子を窺っていた俺は、こりゃだめだ。と笑いながら車を降りた。
隆哉「はははっ。今夜はもう、そこに泊るしかないんじゃん?」
おばはん「あら?・・・彼女じゃないの?」
隆哉「いやぁ~彼氏ですみません」
涼「おまっ!な・何言って・・・」
おばはん「あら、そうなの?じゃぁ、今夜はスイートルームでごゆっくりね」
と言って、本当にご招待券を手渡された。
ウインクつきで・・・



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<夕方・車>
翌日は屋上にあるプールで泳いだり・・・まぁ、泳いだのは結局俺と美和子だけど。
涼はプールサイドで本を読んでるし、佳苗は体調がイマイチらしく部屋に籠っていた。
まぁ、それぞれ好きなことやっていてもなんだかんだと楽しかったけどな。

午後からは、涼と俺で買い出しに行くことになった。
ん・・・。ふたりっきりはちょっと気まずくて躊躇したが、
佳苗と美和子で夕飯の支度をするというので、役立たずは荷物持ちってことに。


車中は微妙な空気だった。
涼の読んでいる本の話や、俺の子供の頃の夏休みの話をしていたが、会話が途切れる。
ひととおり買い物が終わって帰る頃になると、話しのネタも尽きた。
俺は、思い切って気になっていたことを聞いてみることにした。
隆哉「なぁ、涼」
涼「ん?」
隆哉「佳苗と付き合うの?」
涼「はぁ!?」
マジでかなり驚いたらしく、ハンドルがぶれて車が左右に揺れた。
隆哉「あっぶねぇな」
涼「お前が変なこと言うからだろ。びっくりしたなぁ」
隆哉「そおか?この旅行で気がつくといっつも二人でいるし」
涼「それを言うなら、お前と美和ちゃんがいっつも二人でいるからじゃん?」
隆哉「あいつとは兄弟みたいなもんだからな。そんなんじゃねぇよ」
涼「俺も、佳苗ちゃんと付き合ったりしてないよ」
隆哉「だけど夕べ・・・」
涼「・・・なんだ。夕べ起きてたの?」
隆哉「いや、目が覚めてテラスみたら、ふたりがくっついてたから・・・」
涼「ふっ。くっついてたって。ははっ」
隆哉「笑うことかよ。余裕だな!」
俺はばかにされたみたいでちょっと腹がたった。
涼「ごめん。彼女もね、辛い恋をしてるみたいでさ。
相談っていうか・・・話を聞をいてたんだ。
それで、ちょっと俺に確認してほしかったみたいで、抱きついてきたみたいな形になった」
隆哉「・・・なんだかよくわかんねーけど。やっぱり抱き合ってたんじゃねーかよ」
涼「うん。そうだね・・・なんだか隆哉、怒ってる?」
隆哉「怒ってねーよ!」
涼「怒ってるよね・・・?・・・隆哉、まさか佳苗ちゃんのこと好きなの?」
隆哉「はぁ!?んなわけねーし!あいつおっぱいないし!対象外!」
涼「ひどいなぁ。俺もおっぱいないし・・・」
隆哉「あたりめーだろ!男なんだから!」
涼「はははははっ。そうだよね。」
まったく、涼は何を言ってるんだ?
とりあえず、佳苗と付き合うわけでもなさそうだな。
・・・って、何で俺はほっとしてるんだ!?
最近自分の気持ちがわからなくなる。


涼「隆哉。なんだか車の調子が少し変なんだ。じいちゃんにも、点検しておいてくれって言われてて。
このまま山登って途中で止まっても困るから、車屋寄っていいかな?」
隆哉「あぁ、大丈夫じゃね。山歩いて登るのごめんだし」
涼「うん。近くに、じいちゃんがいつも行ってる車屋があるんだ」



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