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響瑠

Author:響瑠
ここに書かれている日記は
<妄想>です。
実在する地名・人名・団体名が登場しても、それは偶然ですので、まったく関係ありません。
また、ここに記されている内容はオリジナルですので
著作権は作者にあります。勝手に使用しないでくださいね。
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<午後・別荘>
隆哉「何これ?でけぇ!!」
佳苗「すごぉい。丸太小屋風なのに、お城みたい」
美和子「庭も広いよ~」
ずかずかと入り込んだ美和子は、中庭を見つけてはしゃぎだした。
とにかく、“変わり者のじいちゃんが作った”という別荘は、普通ではなかった。
部屋もひとり一部屋与えられたし、風呂はジャグジー付きで広かった。

涼「夕飯の支度している間に一人ずつ風呂入っちゃって。俺は最後でいいから」
佳苗「私も、シャワーだけだから後でいいよ」
美和子「じゃぁ一番風呂はいっちゃおっかな~」
隆哉「ここはじゃんけんだろ」
ふたりづつでも十分広い風呂だけど、やっぱ意識してるんかな?

全員が風呂から上がるころには、日も暮れていた。
料理は涼と佳苗が作った。
仲よさそうに肩並べてキッチンに立つ後ろ姿を眺めながら、胸がチクリとした。
テラスでばか騒ぎをしながら食べる食事は美味しかった。
食後には花火をした。
美和子がこっそり持ってきた酒を飲みながら盛り上がった。
涼は、何かあったら車に乗らないといけないからと飲まなかったし、
佳苗はアルコールアレルギーだそうで、結局は美和子と俺で飲んでただけだけど。
案の定、俺と美和子はリビングで酔いつぶれた。

ひとしきり眠って目を覚ますと、テラスに並ぶ涼と佳苗の後姿が見えた。
佳苗って、やっぱり涼が好きなのかな。
涼も、彼女と別れたばかりって言ってたしな。
涼って童貞だと思ってた・・・それはまんざら嘘でもなかった。
前の学校で男の先生と付き合っていたという噂も聞いていたし、
実際男にも女にももてるけど、中性的であまりエッチなことと結び付かなかったから。
でも、あんなエロい涼を知ってしまうと、男にも女にも慣れてるのかな?
なんて思ってしまう。
しっかし、なんで俺はこんなに涼のことばかり気になるんだ!

カタン。
物音がしてテラスに再度目を向けると・・・!?
涼と佳苗が抱き合っている。
隆哉「うわっ。まじか!?」
佳苗の奴、涼とアバンチュールって本気だったのかよ?
俺は一人パニクッていた。
すると隣で寝ていたはずの美和子が
美和子「寝たふりしときなさいよ」
と、小声でつぶやいた。
えっ!?

涼と佳苗が部屋に入ってきた。
もちろん、俺は寝たふりをしていた。
が、心臓がドキドキして脂汗がでてくる。
佳苗「涼君・・・このことは、絶対内緒に・・・」
涼「わかってる。俺も内緒にしてもらわないと・・・」
佳苗「うん。ありがとう」
涼「部屋まで一緒に行くね。隆哉と美和ちゃんにタオルケット持ってくる」
佳苗「ちょっと身体痛くなりそうだね」
涼「目が覚めたら部屋に戻るでしょ」
佳苗「ふふっ。そうだね」

な、なんだこのラブラブな会話は!?
内緒って、内緒って・・・やっぱり付き合うのか二人?
でもって、なんで俺はこんなに動揺してるんだ?
あんな風に・・・
あの日、俺に触れたみたいにやさしく佳苗に触れるのかな。
あの日、俺に見せたみたいにエロい顔で佳苗を抱くのかな。
胸が苦しくなってきた・・・。

重い・・・あれ?起きていたはずの美和子の腕が胸に乗っている。寝てるし。

涼がタオルケットを持って戻ってきた。
涼「寝てる時まで仲がいいんだな・・・」
涼は美和子の腕を俺の胸からはずし、俺の髪にそっと触れた。
涼「おやすみ・・・」



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